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'15年上半期映像ソフト市場のBD金額構成比は48%

全体は数量・金額ともに前年割れ続く。GfK調査

 ジーエフケー・ライフスタイルトラッキング・ジャパン(GfK)は21日、2015年上半期のセル映像ソフト販売動向を発表した。セル映像ソフト市場全体は、数量が前年比8%減の2,034万枚、金額が同6%減の922億円となり、縮小傾向が続いている。

 BDソフト市場は、数量はほぼ前年並みの764万枚だが、金額が前年比3%増の441億円に拡大。GfKでは「高価格商材の多い邦画や音楽ジャンルが好調だったため、市場の税抜き平均価格は総じて上昇基調にある」としている。

 また、BDの作品ジャンル別の金額構成比では、音楽が前年通期から6ポイントプラスの28%に上昇。初回限定仕様のBDソフトが音楽ジャンルで多数発売されて好調に推移したことが拡大要因とした。

 BD/DVDを含む映像ソフト全体のジャンル別の数量構成比は、音楽が前年通期から5ポイントプラスの36%に拡大。邦画も2ポイントプラスで8%に拡大している。一方、音楽に次ぐ構成比の高さとなる邦アニメと、前年に「アナと雪の女王」で構成比を拡大した洋アニメは縮小している。

 映像ソフト全体の販売チャネル別では、最大のEコマースが構成比を伸ばし、金額ベースで56%に達した。続いてメディアストアが27%、家電量販店が7%。

 '15年下半期の見通しについては「大きな市場浮揚要因を見込みづらく、映像ソフト市場の漸減傾向は続く」と予測。「アナと雪の女王」特需の反動減で、前年比ではマイナスに転じる見通しだが、“アナ雪”を除いた場合の市場規模は、前年を上回ると見込んでいる。

(庄司亮一)