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JBL、380mmウーファの新スタジオモニター「4367WX」。80万円/本

 ハーマンインターナショナルは、JBLスタジオモニターの新モデル「4367WX」を12月より順次発売する。価格は80万円(1本)。15インチウーファとホーンツィータ、伝統のブルーバッフルによるJBLスタジオモニターのフラッグシップモデルとなる。

JBL 4367WX

 2ウェイのフロア型スピーカーで、ツィータは、D2コンプレッションドライバーと新開発のXウエーブガイド・ホーンを搭載。ウーファは、15インチ(380mm)径の2216Ndを搭載する。

JBL 4367WX
Xウエーブガイド・ホーン

 D2コンプレッションドライバーを、JBLスタジオモニターに初採用。リング形状の2つの樹脂製ダイアフラムとボイスコイル、ネオジウムマグネットにより構成された独自のドライバにより、40kHzまでの高域特性を獲得。

 ホーンも一新したXウェーブガイドホーンを搭載。独自のHDI(High Definition Imaging)技術により、滑らかなカーブのホーンを構成し、広いリスニングエリアに渡る定指向特性と均一な周波数特性を実現する。ホーンの材質はSonoGlassで、バッフル上面にXウェーブガイドホーンを固定することで、キャビネット剛性を向上。低域と中高域のトランジェント特性も向上している。

Xウエーブガイド・ホーン
D2コンプレッションドライバー
2216Nd

 380mm径ウーファは、2216系ユニットの特徴を受け付きながら最新技術を採用したという「2216Nd」。75mm径エッジワイズ巻アルミ合金ボイスコイルと、2枚のネオジウムリングマグネットを組み合わせたNDD磁気回路を採用し、ピュアパルプ・カーブドコーンや大型ダンパーとの組み合わせにより、380mm径ウーファならではの圧倒的なエネルギー感や、ハイスピードな音質、重低域再生を実現するという。

 ネットワークは2ウェイ式。キャビネットには、高剛性MDFを使用し、複数のブレーシングと内部補強によりパネルの鳴きを抑えることで、再生音へのカラーレーションを防いでいる。外装はウォールナット天然木仕上げに自然な風合いのサテンクリアコートフィニッシュを施しており、前面には伝統のブルーバッフルを採用している。

 周波数特性は30Hz~40kHz(-6dB)、出力音圧レベルは94dB、許容入力は300W、インピーダンスは6Ω。クロスオーバー周波数は700Hz。外形寸法は560×425×941mm(幅×奥行×高さ)、重量は61.2kg。

(臼田勤哉)