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TASCAM、デジカメ動画撮影と同期録音できるPCMレコーダ。6トラック対応「DR-701D」

 ティアックは、デジタルカメラなどでの動画撮影に同期して録音できるTASCAMブランドのリニアPCMレコーダ/ミキサー「DR-701D」を11月下旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は78,000円前後。

DR-701D

 デジタル一眼カメラやビデオカメラで動画撮影する際に、高音質な録音が可能な6トラックのPCMレコーダ/ミキサー。2トラック録音時は最高192kHz/24bitに対応する。カメラ底面の三脚穴に装着できるほか、別売シューマウント「AK-DR70C」でカメラ上部への装着も可能。DR-701D本体底面にも三脚穴を備え、三脚とカメラの間にも設置できる。カメラを使わずに単体でフィールドレコーダとしても利用可能。単3電池4本で動作する。

カメラの底面または上部に装着し、HDMI接続で同期できる

 HDMI接続したカメラの映像とクロックを同期して録音開始/停止可能になったことが特徴。長時間の撮影でもカメラの映像と「DR-701D」で収録された音声ファイルの時間軸上のズレを解消できる。

 外部からのタイムコード入力にも対応し、録音ファイルに時間情報を記録可能。接続するカメラに合わせて、HDMI端子または業務用機材のBNC端子から入力できる。本体にタイムコードジェネレーターも内蔵し、外部からのタイムコード入力が無い場合でも任意の時間情報をファイルに記録できる。

 内蔵のステレオマイクと4系統のXLR/TRSコンボ入力を備え、4トラック+2ミックスの録音が可能。独自のHDDAマイクプリアンプにより高音質化を図っている。XLR/TRS入力は24/48Vのファントム電源に対応する。過大入力を自動的に調整するマルチバンドリミッタや、5段階のローカットフィルタ(50/80/120/180/220Hz)なども搭載する。異なるレベルで2系統の同時録音を行なえるデュアル録音(-1dB~-12dB可変)も可能。複数台のDR-701DをHDMIでカスケード接続することにより、トラックの拡張もできる。

 録音フォーマットはWAV/BWFで、44.1/48/96/192kHz、16/24bitに対応。192kHzは2トラック録音時のみ。記録メディアはSD/SDHC/SDXCカード。カメラの音声をDR-701D経由でモニターできるCAMERA IN端子や、最大出力50mW×2chのヘッドフォン出力なども装備する。

 筐体は、マグネシウム合金を使用した軽量/堅牢設計。単3電池4本で動作するほか、USB経由でモバイルバッテリからの給電にも対応する。外形寸法は169×113.5×57.3mm(幅×奥行き×高さ)、電池を含む重量は654g。

XLR/TRSコンボ入力などを装備
HDMIでカメラの動画と同期録音できる
前面にステレオマイクを内蔵
DR-701Dを使ったサンプル動画(制作:Ufer! Art Documentary)

(中林暁)