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カシオ、分離型カメラに超広角16mmレンズ搭載のOutdoor Recorder「EX-FR100」

 カシオ計算機は、“感動体験を記録するためのビジュアルコミュニケーションギア”として新ジャンル「Outdoor Recorder」を立ち上げ、分離型カメラの新製品「EX-FR100」を12月11日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は55,500円前後。カラーはYW(イエロー)、BK(ブラック)、WE(ホワイト)の3色。

Outdoor Recorder「EX-FR100」の使用イメージ

 デジタルカメラ“エクシリム”の新ジャンルとして発売されるモデル。昨年発売された「EX-FR10」と同様に、カメラ部と液晶ディスプレイ付きのコントローラー部が分離できるセパレートスタイルを継承しながら、レンズを超広角16mmに変更(FR10は21mm※いずれも35mm換算)、「躍動感あふれるシーンも人物や風景をバランスよく広くとらえられる」という。さらに、高速撮影技術と高速画像処理技術を融合させた「EXILIM エンジン HS ver.3」も新たに搭載している。

左からYW(イエロー)、BK(ブラック)、WE(ホワイト)の3色

 カメラ部とコントローラー部を分離でき、シーンに応じて自由な撮影スタイルが選択できるのが特徴。連携はBluetoothで行なっている。分離した状態で身につけて撮影する「ウェアラブルスタイル」、アタッチメントでカメラ部を離れた場所に取り付けてリモートで撮影する「リモートスタイル」、接続した状態でレンズと液晶ディスプレイを同一面に配する事で、自分撮りに最適な「セルフィースタイル」、接続してカメラ部を折り畳み、通常のデジタルカメラのように扱う「カメラスタイル」に対応する。

「カメラスタイル」
セパレートした状態でも利用できる

 強度に優れた素材や構造を採用。カメラ部とコントローラー部どちらも、1.7m(合体時は1.3m)からの落下に耐える耐衝撃性能、マイナス5度の耐低温仕様、IPX8、IPX6相当の防水性能、IP6X相当の防塵性能を実現。カラビナストラップや、市販の三脚ネジに取り付ける「三脚ナット」も同梱する。

 さらにオプションとして、リュックサックなどにカメラ部を取り付けたまま360度回転できる「マルチアングルクリップ(EAM-2)」(2,500円)、カメラ部を手首や頭部に取り付けて360度回転できる「マルチアングルベルトセット(EAM-3)」(3,500円)、カメラ部を先端に、コントローラー部を手元にとりつけられ、伸縮可能な「マルチアングルスティック(EAM-4)」(8,000円)、カメラ部をガードする水深20m対応の防水ケース「防水ハウジング(EAM-5)」(1万円)なども用意する。

 センサーは1/2.3型の正方画素CMOSで、有効1,020万画素。JPEG静止画と、MOV形式でMPEG-4 AVC/H.264の動画撮影が可能。動画は1,920×1,080/30fps、640×480/30fps、512×384/240fpsから選択でき、いずれのモードでも一回あたり最長撮影時間29分の制限がある。

 レンズの焦点距離は35mm換算で16mm。F値はF2.8。動画の手ブレ補正機能も搭載。センシングや画像解析によりカメラ部の動きを把握して、アクティブなシーンでの動きながらの撮影でも、ブレの少ない動画が撮影できるという。

 静止画を撮影する際、高速連写を一定時間続け、センシングと画像解析を行なってブレや傾きの少ない画像を1枚選択する「インテリジェントインターバル」機能を搭載。動きながらハンズフリーで“ながら撮り”しても、失敗の少ない撮影ができるという。ハイキングや水辺のアクティビティなどに最適な撮影間隔をあらかじめ設定し、シーンを選択するだけで撮影する事も可能。

 撮影日を選ぶと、撮影時の様々な情報を活用し、ブレの少ない静止画や、おすすめのシーンを切り出した動画を自動で選択。記念撮影や自分撮り、風景などを織り交ぜた1本のダイジェストムービーを自動で作成するハイライトムービー機能も利用可能。SNSに投稿しやすいよう、長さは15秒、30秒、1分から選択できる。撮影日とレイアウトを選ぶだけで、おすすめの静止画を自動選択し、1枚のコラージュフォトを仕上げる「ハイライトフォト」機能も用意する。

 「EXILIMエンジンHS Ver.3」は、デュアルCPUと2つの画像処理回路などで構成。快適な撮影レスポンスと高速連写を可能としており、秒間30枚、最大30枚の高速連写、240fpsのハイスピードムービー撮影を実現。シーンを解析し、設定を最適化する「プレミアムオートPRO」、人の顔を検出して肌のなめらかさや色を整える「メイクアップ設定」、雰囲気ある作風に仕上がる「アートショット」機能、エフェクトなども備えている。

 専用アプリ「EXILIM Connect」をインストールしたスマートフォンとBluetoothで接続、スマホからカメラを制御したり、撮影した画像をスマホに自動送信する事も可能。カメラがスリープ時もBluetooth Smartにより無線接続は維持されており、スマートフォンからカメラの起動や、カメラ内に保存してある画像を閲覧、コピーすることも可能。

 ディスプレイは3型で92万画素、静電容量式のタッチパネルタイプ。カメラ部はIEEE 802.11b/g/nにも対応する。外形寸法は、カメラ部が60.9×33.3mm(直径×奥行き※ヒンジ含まず)、コントローラー部が59.2×19.4×86.7mm(幅×奥行き×高さ)。合体時は60.9×38.7×154.8mm(同※ヒンジ含む)。重量は、カメラ部のみが約76g、コントローラー部が約103g、合体時が約214g(※ヒンジとメモリーカード含む)。

(山崎健太郎)