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アップル、Touch ID修理後のアップデートでiPhoneが起動できなくなる問題を解消

 アップルは、iPhoneやiPadなどのホームボタンの「Touch ID」を正規のサービスプロバイダ以外で修理した後にiOSをアップデートすると、iPhone/iPadが起動できなくなる問題を解消するソフトウェア・アップデートを開始した。問題が起きていないユーザーは適用する必要はない。アップデータはiTunesのみで提供され、OSバージョンはiOS 9.2.1で変更無いが、ビルド番号は「13D15」から「13D20」に更新される。

ビルド番号が「13D20」に

 アップデートは、正規のサービスプロバイダ以外でTouch IDセンサーを交換した場合に、「エラー53」が表示され、iOSデバイスが起動不能になる問題を解消するもの。iPhone/iPadがTouch IDを搭載している場合、アップデートや復元中に、Touch ID センサーがiOSデバイスのほかのコンポーネントと合っているかチェックされ、デバイスとTouch ID関連のiOSの機能の安全を保護している。この際に、iOSで未確認または想定外のTouch IDモジュールが検出されると、チェックが失敗する。そのため、正規のサービスプロバイダ以外で画面を交換した時などは、チェックが失敗する要因となるという。

 これまでは、チェックに失敗すると「エラー53」が表示され、アップデートが完了せず、デバイスが全く使えなくってしまっていた。問題が発生した場合は、今回のアップデータを適用することで修正が可能になる。アップデート方法の詳細などは同社ホームページで案内している。

(臼田勤哉)