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カナルワークス、カスタムイヤフォン最上位など5機種。ドラマー/ベーシスト向けも

 カナルワークスは、カスタムイヤフォンの新モデルとして、3ウェイ6ドライバを3モデル、3ウェイ5ドライバを2モデル追加する。受注開始日は4月29日。価格はオープンプライスで、直販価格は「CW-L52」が125,000円、「CW-L52PSTS」が136,000円、「CW-L33LV」が110,000円、「CW-L52Ba」が125,000円、「CW-L33Dr」が110,000円。「CW-L52Ba」と「CW-L33Dr」は直販のみとなる。

CW-L52

 各モデルのユニット構成は以下のとおり。型番にPSTS(Personal Sound Tuning System)がつくモデルは、音質をユーザーが調整できるモデルとなる。

  • 「CW-L52」 125,000円
     3ウェイ6ドライバ (高域×2/中域×2/低域×2)
  • 「CW-L52PSTS」 136,000円
     3ウェイ6ドライバ (高域×2/中域×2/低域×2)
  • 「CW-L33LV」 110,000円
     3ウェイ5ドライバ (高域×1/中域×2/低域×2)
  • 「CW-L52Ba」 125,000円※直販のみ
     3ウェイ6ドライバ (高域×2/中域×2/低域×2)
  • 「CW-L33Dr」 110,000円※直販のみ
     3ウェイ5ドライバ (高域×1/中域×2/低域×2)

 「CW-L52」と「CW-L52PSTS」は新たなリファレンスモデル。「今まで以上にニュートラルでワイドレンジに仕上げた。音の粒立ちが良く、見通しの良い音像がコンテンツ制作者の意図を余すことなく伝える」という。

 CW-L52PSTSは、オプションで音質調整用の抵抗がハウジングの外に露出しており、低域の量感や中域のボーカル張り出しを調整できるのが特徴。CW-L52は、CW-L52PSTSの標準セッティングの抵抗値が内蔵されたモデルとなる。

CW-L52PSTS

 CW-L33LVは、「ライブの迫力ある臨場感をモバイルで楽しめるようにする」をコンセプトに開発されたモデル。EDMなどのダンスミュージック向けに販売している「CW-L33BB」と同様に、迫力ある重低音を得る為に独自開発の高次音響フィルタを搭載。L33LVでは、「POPやROCKなどCW-L33BBよりもマッチするジャンルの幅が広がるようチューニングを見直した」という。

CW-L33LV

 CW-L52Baは、「ベーシストがステージモニタとして使いやすい様に開発した」というモデル。ベースの音程が取りやすく、ベース帯域に近いボーカルのカブリを極力抑え、他の楽器のコード感がよくわかり、アンサンブルしやすいモデルに仕上げられている。

 開発にあたっては、ベーシスト高水健司氏が協力。「CW-L52」の開発と並行して開発用試聴機を提供し、ベーシスト専用に改めてチューニングしたという。

CW-L52Ba。画像はベーシスト高水健司モデル

 「CW-L33Dr」は、「ドラマーがステージモニタとして使いやすい」よう開発されたモデル。バスドラのダイナミック且つ締まりのある鳴り方、音の分離の良さを念頭に開発された。

 開発には、ドラマーの早川誠一郎氏が協力。高次音響フィルタを搭載した重低音再生モデル「CW-L33BB」をベースに開発用試聴機を提供し、ドラマー専用に改めてチューニングしたという。また、「耳へのやさしさ」にも配慮。「仕事で使う上で長時間聴いても疲れない、音量を控えめで聴いてもリズムが取りやすいモデル」としている。

CW-L33Dr。画像はドラマー早川誠一郎モデル

 なお、カスタムイヤフォンの仕上げに、新たにリアルウッドのプレートが追加される。アコースティックギターに使用されるローズウッド、スプルース、マホガニーやエレキギター、ベースに使用されるメイプル、ホワイトアッシュなど、全10種類を用意する。

全10種類のリアルウッドプレート仕上げも選べるようになった

 さらに、従来の「オリジナルエンブレム」が新名称「カスタムエンブレム」としてリニューアル。ユーザーが用意した画像を元にカスタムで金属製のエンブレムを製作する。カラーはゴールド、シルバー、ピンキッシュゴールド、ブラックの4色。表面はミラー仕上げとなる。従来と比べ、より精細な表現が可能になったという。

オリジナルエンブレムのイメージ

スウェットガードPro

 カスタムイヤフォンを装着した状態で大量の汗をかくと、それがノズルから侵入して内部を汚す場合がある。スウェットガードProは、それを回避するためにノズルに装着するもので、高開口率で音の透過率が高く、撥水性を持ったフィルタとなる。

 これにより、汗や耳垢のノズルへの侵入を防止。内部の音響部品を保護する。エクササイズやダンスを含む激しいステージを行なうアーティストの利用などを想定している。

右上がスウェットガードPro。これをノズルの入り口に配置する

 価格は、2mmノズル用20個、3mmノズル用20個に、ピンセットやリムーバなどのツールもセットにした「SGP-P1」が3,000円、商品のみでも販売、2mmノズル用20個「SGP-R2」が1,000円、3mmノズル用20個「SGP-R3」が1,000円。

ピンセットやリムーバなどのツールもセットにした「SGP-P1」

(山崎健太郎)