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オーテク、ダイナミック型を対向配置したハイレゾイヤフォン「ATH-CKR100/90」

 オーディオテクニカは、“原音再生”、“高解像度”、“高レスポンス”をコンセプトとした「Sound Reality series」のイヤフォン3機種を6月17日に発売する。価格は全てオープンプライス。店頭予想価格は、2基のダイナミック型ドライバを対向配置した「ATH-CKR100」が4万円前後、「ATH-CKR90」が2万円前後、ダイナミック型ドライバ1基の「ATH-CKR70」が1万円前後。全モデルハイレゾ対応。

ATH-CKR100

 「ATH-CKR70」のみカラーバリエーションとして、BK(グラファイトブラック)、BL(エメラルドブルー)、CG(シャンパンゴールド)、PK(ピンクゴールド)、RD(ブリリアントレッド)を用意する。

ATH-CKR90

ドライバを対向配置する「DUAL PHASE PUSH-PULL DRIVERS」

 上位モデルの「ATH-CKR100」と「ATH-CKR90」は、DUAL PHASE PUSH-PULLDRIVERS機構を採用。2基のダイナミック型ドライバを、向かい合わせに配置したもので、片方のドライバには逆位相の信号を入力する事で、互いに逆の動き方をする。

 ユニットが振幅する際、前に動く時よりも、後方へ引く動作の方が鈍い事があるが、DUAL PHASE PUSH-PULL DRIVERSでは向かい側のユニットからの音圧が、後ろに引くユニットを後押しする役割を果たし、理想的なリニアドライブ(前後直進運動)が実現できるとする。

ATH-CKR100の内部

 上位のCKR100では、効率良く磁気を伝達する純鉄ヨーク採用の13mm径ドライバーを2基採用。「ハイレゾ音源を極致まで描く高解像度再生」が可能という。前後直進運動を向上させるアルミニウムスタビライザも搭載する。

 CKR90は、13mm径と10.4mm径の、サイズの異なるドライバを対向配置。「口径サイズの差異により、高域特性を改善しハイレゾ音源も余裕の高解像度再生」が可能という。このモデルも、アルミニウムスタビライザを搭載する。

ATH-CKR90の内部。ユニットのサイズが異なる

 ハウジングは、CKR100が高剛性チタンを、CKR90は精密切削アルミニウムを採用。不要共振を抑えている。

 どちらもケーブル着脱が可能で、コネクタはA2DC(Audio Designed Detachable Coaxial)を採用している。ケーブルの長さは1.2m。CKR100のケーブルは、L/Rチャンネル独立のスターカッド撚り線で、ノイズの少ない伝送が可能という。

コネクタはA2DC

 出力音圧レベルはCKR100が110dB/mW、CKR90が109dB/mW。再生周波数帯域はCKR100が5Hz~45kHz、CKR90が5Hz~42kHz。最大入力は200mW、インピーダンスは12Ωで共通。重さはCKR100が約14g、CKR90が約11g。イヤピースはXS/S/M/Lサイズを同梱する。

ATH-CKR70

 CKR70のドライバは11.8mm径1基のみだが、「ミクロンオーダーによる新設計ドライバで高精度な振動板の前後直進運動を実現し、ハイレゾ音源まで高解像度再生」できるという。出力音圧レベルは108dB/mW、再生周波数帯域は5Hz~40kHHz。最大入力は200mW。インピーダンスは19Ω。

「ATH-CKR70」。カラーは左からBK(グラファイトブラック)、BL(エメラルドブルー)、CG(シャンパンゴールド)、PK(ピンクゴールド)、RD(ブリリアントレッド)

 軽量かつ強靭なアルミニウムハウジングで不要共振を低減。ケーブルは着脱できない。長さは1.2m。ケーブルを省いた重量は約8g。

(山崎健太郎)