レビュー

ついにエリアフリーに! 「radiko.jpプレミアム」を体験する

月額378円で全国ラジオが聴き放題に

radikoプレミアム(エリアフリー聴取)

 全国どこでもradikoを聴取できる有料サービス「radiko.jpプレミアム(エリアフリー聴取)」が4月1日スタートした。月額料金は378円だ。これまでのradiko.jpは、地上波ラジオ番組をインターネットで同時配信していたものの、放送免許に応じて、一定のエリアに向けてビジネスをするという地上波ラジオのビジネスを踏襲していた。そのため、放送エリアから外れると番組聴取できなかったが、1日にスタートしたradiko.jpプレミアムでは、この配信エリア制限がなくなり、全国どこでもradiko.jpの番組を楽しめるようになった。

 “エリアフリー”に強化された「radiko.jpプレミアム」を早速体験してみた。なお、従来のradiko.jpは引き続き無料(エリア限定)で利用できる。

シンプルかつかんたんに“エリアフリー”ラジオに

Webサイト右上(PC版)の[会員登録]から登録作業を行なう

 早速、radiko.jpプレミアムを試してみよう。スタート時には、民放ラジオ68局のうち、60局が参加。詳しくはradikoのホームページで案内しているが、一部の放送局と、特定のタレント出演番組やスポーツ中継などはエリアフリーの対象外となる。また、radiko.jpプレミアムは国内向けサービスのため、海外からは利用できない。

 聴取方法は、パソコンのWebブラウザやスマートフォンアプリ。決済方法は、クレジットカードと、auかんたん決済、docomo spモードコンテンツ決済、フレッツ・まとめて支払い(NTT東西)。月額料金は378円だが、登録初月は無料となる。決済方法は豊富だが、キャリア決済はドコモ/auのみで、ソフトバンクに対応していない点は注意が必要かもしれない。

決済方法は、クレジットカードと、ドコモ/auのキャリア決済、フレッツ・まとめて支払い
ユーザー情報など登録

 iOS/Android用のradiko.jpアプリでradiko.jpプレミアムを聴取するには、Ver.5.0.0以降へのバージョンアップが必要。ただし、iOS/Android用radikoアプリからはプレミアム会員登録ができないため、radiko.jpのWebサイトでプレミアム会員登録を行ない、取得したID/パスワードでiOS/Androidアプリにログインする。

 まずは、Webサイトで会員登録を行なう。PC版のWebサイト左上の[プレミアム会員登録]から入力画面に移り、ここでメールアドレスを入力して仮登録すると、登録メールアドレスに本登録用のURLが送付される。本登録画面で、ユーザー情報や、支払い方法などを入力し、会員登録が行なえる。なお、アプリ内では会員登録できないが、スマートフォンのブラウザでも登録自体は行なえる。

 あとは、Webブラウザのradiko.jpの[ログイン]やスマホアプリ「radiko.jp」から[ログインする]を選んで、メールアドレスとパスワードを入力するだけ。

 今回はiOSアプリとPCのWebブラウザを使ったが、Webブラウザでログインすると、左上のradikoロゴの右側に[エリアフリー]という項目が現れる。ここを選ぶと、[エリア選択]画面に移り、[放送局から]、[都道府県から]の2種類のエリア選択が行なえ、全国の任意のラジオ局の番組を選択可能になる。

ログイン前
ログインすると[エリアフリー]の文字が表示され、ここから各放送局を選択できる
エリアフリーの放送局選択
エリアフリーの都道府県からエリア選択
iOSアプリのログイン画面

 iOSアプリはさらにシンプルで、ログインすると最上部に[エリアフリー]と表示されており、その下に現在地(東京都など)や、[九州・沖縄]、[北海道・東北]、[関東]、[北陸・甲信越]、[中部]、[近畿]、[中国・四国]などのエリア選択メニューが用意されており、エリア選択後、任意の局を選んで再生を行なう。

 選局を終えたら、通常のradiko.jp番組とほぼ同じだ。番組情報や番組表などが確認でき、東京の編集部でも、「HBCラジオ」(北海道)、「RNB南海放送」(愛媛県)や、「ABCラジオ」(近畿地方)、「琉球放送(RBC)」(沖縄)などが当たり前のように聴けた。

エリアを選択(関東)
北海道の局も選択できる
中部エリア
九州・沖縄
北海道の番組表をチェック
番組情報

 音質などもこれまでのradikoと大きな違いは感じられない。スタート直後の正午過ぎから13時頃まで、いろいろな局をザッピングして聴いていると、radikoプレミアムの告知にあわせ、「全国のみなさん〜」的な呼びかけも聴こえてきた。ラジオ業界にとって、このエリアフリー化が大きな出来事であることが、放送を通じても感じられた。

 それ以外の違いは、初めて聞くパーソナリティだったりとか、番組によってはローカル感が漂っているものもある、といった細かな差はあるものの、聴取体験としてはradiko.jpそのものだ。

待望のエリアフリー

 radikoのスタート時からその対応が待たれていた「エリアフリー化」。進学や引っ越しなどで、住み慣れた地域を離れたり、出張や旅行などで一時的に地元を離れるといった場合でも、聴き慣れたラジオを継続して楽しめるのは魅力的だ。

 378円(税抜350円)という価格については、利用頻度や放送中番組の魅力など、使う人によって評価が分かれるところだろう。radiko.jpでは、「システム・サーバーなどにかかる初期費用と運用費をカバーするため、月額課金制となる」と説明しているが、有料とはいえ、これまでできなかったことができるようになった、ということは大いに歓迎したい。

 今後に期待したい部分は、課金方法の拡充や(始まったばかりで言うのも何だが)値下げだろうか。また、最近ではradikoを組み込んだコンポやスピーカーなども増えているので、そうした製品でのエリアフリー対応が進むことで、魅力はさらに高まりそうだ。

 放送エリアや収益化など、いろいろな困難がありつつも、radikoはここまで成長した。radiko.jpでも、「新しいラジオの楽しみ方を目的とした、ユーザーサービスの向上を推進していく第2フェーズ」としている。今後のradikoの進化にも期待したい。

(臼田勤哉)