“Zooma!:ズームレンズ、ズームすること、ズームする人、ズズーンの造語”

第561回:HDの4倍! 4K対応ハンドヘルド、JVC「GY-HMQ10」

~こんなに簡単&低価格に4Kが撮れちゃうなんて!?~


■早くも4Kハンドヘルド登場

 来週からいよいよ、世界最大のプロ用映像機材展「NAB Show」がスタートする。今回もまた筆者が単身乗り込み本連載でレポートをお届けする予定だが、今年のキーワードは「4K」ではないかといわれている。

 映像に興味のある方は既にご存じかと思うが、4KはHD解像度の縦横2倍、横が約4,000ドットの高解像度で動画を撮影するフォーマットである。デジタルシネマ用の作業フォーマットとしては以前からあるが、ここまでの解像度を得るためには、フィルムで撮影したものをデジタルスキャンして1コマずつ取り込むのが一般的であった。

 しかし近年、カメラでも4Kを直接撮影できるようになってきた。2008年頃に「RED One」という4Kカメラが低価格で登場してから、本格的に映画の世界で4Kが使われ初めてきた。まあ低価格とはいっても、レンズと本体で400万円ぐらいするのだが。


ソニーの4Kカメラ「F65」

 後発ながらソニーも4Kのカメラ「F65」を昨年のNABで発表した。ただ本体とレコーダ部でざっくり700万円ぐらい、レンズはまあ保険かけてレンタルしてくるのが無難、という価格である。

 そんな中、JVCがかねてからチラ見せしてきたハンドヘルドの4Kカメラ「GY-HMQ10」が、ついに先月末から発売開始。店頭予想価格は75万円前後となっている。当然レンズ込みだ。

 HDのカメラでもこのサイズならそれぐらいの価格だが、これで4Kが撮影できるのだからインパクトは大きい。4Kのサブカメラとしての利用もあるだろうし、低価格4Kコンテンツ制作も視野に入ってくる。

 業界でも熱い視線が集まるハンドヘルド4Kのカムコーダを、早速チェックしてみよう。




■4Kながらもサイズ感は「普通」

 まず外観は、試作機よりも若干横幅が広くなったということだが、確かにハンドヘルドとしては液晶部分の出っ張りがかなり無骨な印象はうける。

一応片手で持てるサイズ液晶部分がかなり出っ張った感じ

 上部のハンドルは外部マイク装着部込みで外せるようになっており、これを外すと内蔵マイクでの集音となる。普通のカメラでは狭くて入らない場所を撮影する際には便利だ。

グリップ部は着脱式グリップを外すとさらにコンパクトに

 レンズフードは着脱式で、レンズ周囲にはフィルター用のネジ切りがある。さらにレンズフードのほうにもネジが切ってある。

 レンズはコニカミノルタ製で、35mm換算で42.4mm~424mm/F2.8~4.5の光学10倍ズームレンズ。広角側が42.4mmというのは、若干狭いような気がする。ボディと比較しても、また4Kという解像度から想像するよりも、レンズなどの光学系は小さい印象だ。なお本機には静止画撮影機能がなく、普通ならシャッターボタンがありそうなところには、動画のRECボタンが付けられている。

レンズフード側にもフィルター用のネジ切りがあるシャッターボタンの位置にはRECボタンが。静止画撮影機能はない

撮影モードと画角サンプル
ワイド端
42.4mm(35mm判換算)
テレ端
424mm(35mm判換算)

 4Kの撮影解像度は3,840×2,160ドットだが、モードを切り換えてHD解像度でも撮影できる。さらに4K撮影時には、任意の場所を切り取ってフルHD解像度で出力したり、録画する機能も備えている。

 手ぶれ補正は光学式で、シフトレンズが前玉のさらに前にあるという、以前「Everio X」で採用していたスタイルだ。流行のダイナミック手ぶれ補正機能は搭載していない。

 撮像素子は1/2.3型、有効829万画素の裏面照射CMOS。画像処理エンジンはお馴染みFALCONBRIDで、4K2Kの画像処理が1つでできるというところがウリだが、内蔵されているのは1つではないらしい。

 鏡筒部にはマニュアルリングが一つあり、マニュアルフォーカスに割り当てられている。液晶モニタ内部をタッチしてのAFもできるが、AEとセットなので、これを使うと手動での露出調整もできなくなる。またタッチAE/AFはズームすると外れてしまう。今どきのタッチAE/AFからすると若干前時代的な感じがする。

前方のコントロール部下部にホワイトバランスボタンが

 また鏡筒部脇にはフォーカス切り換えのほか、シャッタースピード、アイリス、ホワイトバランス、ゲインなどのスイッチがある。フルオートにもできるが、マニュアル撮影ではシャッタースピードやアイリスをバラバラに設定できる。アイリスだけをマニュアル設定すれば、絞り優先になるというわけだ。

 値の変更は前方にあるアジャストダイヤルで行なう。このダイヤルは抵抗感がなく軽く回るので、手触り感があまり感じられない。

 ホワイトバランスは、プリセット部分に5200Kか3200Kかを設定できる。またフルオートホワイトバランスも、プリセットかA/Bいずれかに設定できる。このあたりはコンシューマ機の機能を取り込んだ部分だろう。

 鏡筒部の下には冷却用の吸気口があり、背面の排気口から排気される。ファンは動作音で確認する限り、吸気側にあるものと思われる。

 4Kの記録フォーマットはMPEG-4 AVC/H.264(MP4)で、フレームレートは60p/50p/24pの3つ。ビットレートは最高144MbpsのVBR固定。音声はAAC 2chで、16bit/48kHz、384kbpsとなっている。

SDカード4枚にパラレルに記録する

 映像はSDHC/SDXCカード4枚にパラレルで記録する。4Kの画像を縦横半分、1/4ずつに分けて、それぞれを1枚のSDカードに書いていくという方式だ。4分割は、0ピクセルできっかり4分割するモードと、中央に8ピクセルずつ寄せて重なり部分を作るエッジブレンドモードの2つがある。

 4分割それぞれに圧縮していくので、4枚貼り合わせた際に圧縮ノイズの出方が違うなどの理由で、継ぎ目が見えてしまうこともあり得る。そのためにエッジブレンドするという考え方だ。ただしエッジブレンドすると、全体の絵としては上下左右に8ピクセルずつ足りなくなってしまうので(3,824×2,144ドット)、その部分には黒みが入ることになる。このあたりはアプリケーション次第で選択することになるだろう。

 いっぺんに安定して144Mbpsを書き込むとなると、かなり高速で高価な特殊メディアが必要になるところだが、4分割方式であれば市販のSDカードが使えるというのがメリットだ。単純にカード1枚ずつのビットレートは、36Mbpsになる計算である。JVCではクラス6または10のカードを推奨している。

 またモードを変えてフルHDでも記録できる。この場合はビットレートやフレームレートなどは、一般的なAVCHD記録に準じている。またフルHD撮影の映像は、AドライブのSDカードのみに記録される。

 画質モードのサンプルは以下の通り。なお、4Kファイルに関しては、再生しやすいように、4Kに結合(後述)せず、1/4ずつのフルHDファイルを掲載している。


画質モード
解像度FPSビットレートサンプル
4K60p約144Mbps
13a_0027.mp4(53MB)

13b_0027.mp4(53MB)

13c_0027.mp4(53MB)

13d_0027.mp4(53MB)
24p約144Mbps
13a_0028.mp4(63MB)

13b_0028.mp4(63MB)

13c_0028.mp4(63MB)

13d_0028.mp4(63MB)
HD60i約24Mbps
13000.mts(27.9MB)
60p約28Mbps
13001.mts(47.4MB)
編集部注:編集部では掲載した動画の再生の保証はいたしかねます。
また、再生環境についての個別のご質問にはお答えいたしかねますのでご了承下さい

 液晶モニタは3.5型LCDで92万画素、ビューファインダは0.24型LCOSで26万画素だ。4Kのモニターとしてはいささか心許ない。

液晶モニタはタッチ式USERボタンが3つある

 液晶内部にはUSERボタンが3つあり、ユーザーが好きな機能が割り付けられる。ただ割り付け可能なパラメータが、実質フォーカスアシスト、テレマクロ、ゼブラ表示の3つしかなく、これを割り当てたら終わり、という状況だ。もう少し多くのパラメータが割り付けられてもいいように思う。

 背面に回ってみよう。バッテリはIDXの12Vリチウムイオンバッテリを採用しており、以前からのJVCのバッテリと互換性はない。本体にはACアダプタが付属し、本体充電が可能だ。バッテリーチャージャーはIDX製のものが別売となっている。

 ズームレバーはやや小ぶりだが、ストロークが深いのでそれほど使いにくくはないだろう。グリップ部前方には外部マイク用の集合端子、リモート端子、ヘッドホン端子がある。

 XLR入力ユニット部は、ライン、マイク、+48Vの3切り換えとなっており、モノラル収録にも切り換え可能。このあたりは一般的な機能だ。

バッテリはIDXと共同開発前方の端子郡マイク、ラインの切り換えが可能なXLRユニット部


■高コントラストでかっちりした映像

 ではさっそく撮影である。4Kカメラとは言え、オペレーションとしてはまったく普通のビデオカメラと同じだ。

三脚で水平をとってもこれだけ傾く

 ただ撮影していて困ったのは、カメラの水平がズレている点である。三脚で水平を取っても、若干右上がりになってしまう。個体差もあるだろうし厳密な精度を求めるつもりはないが、底部のネジ切りの精度が今ひとつなのか、まさか撮像素子が傾いているということはないと思うが……。もちろん、今回のサンプル画像で水平が甘いのは、目視で水平を取ったからである。

 過去コンシューマ機では、三脚で水平がズレているものもいくつかあったが、それは民生機ということで特に指摘してこなかった。だが本機はどう考えてもプロ~業務用機なので、ハズレを引いた場合はかなり問題になる部分だ。

 【2012年4月13日追記 (編集部) 】
 JVCに確認したところ、水平がズレていたのはレビュー記事用の貸出機固有の問題で、製品版でこのような問題は発生しないとのことでした。

 なお今回の動画サンプルは、読者の視聴環境を考慮した結果、4Kで撮影後にHDサイズに縮小している。詳しくは後述するが、4Kのプリセットの関係から、縦1,014ピクセルになっている。また、4KのH.264に結合したものも1本掲載しているので、再生環境や編集の確認に利用していただきたい。


【動画サンプル】
af_hd.mov(29.3MB)

AFの追従性のテスト
編集部注:編集部では掲載した動画の再生の保証はいたしかねます。また、再生環境についての個別のご質問にはお答えいたしかねますのでご了承下さい

 まずAFだが、開放でも被写界深度がそれほど浅くならないこともあって、フルオートのAFでもそれほど問題にはならないだろう。AFの追従性は、一般的なHDのビデオカメラと変わりない。

 マニュアルフォーカスの場合、フォーカスアシストは拡大ではなく、モノクロのエッジ検出画面なので、それに慣れる必要はある。タッチAE/AFも併用できるが、なにせAEも一緒について来ちゃうので使いづらい。またAFの追従もゆっくりで、タッチしたところにじわーっとフォーカスが合う感じだ。

 4Kの撮影に関しては、ガンマカーブやカラーマトリックスの選択など、複数のパラメータの組み合わせになる。まずガンマカーブは、補正なし、スタンダード、シネマの3種類から選択する。

 各ガンマには、レベル調整がある。数値を上げれば黒の階調を拡張し、明るい階調が減る。数値を下げればその逆だ。可変範囲は±5。カラーマトリックスは、OFF、スタンダード、CINEMA VIVID COLOR、CINEMA SUBDUED COLORの4種類だ。全部を組み合わせると膨大な数になるので、いくつかの組み合わせを選んで撮影してみた。サンプルが奥ピンなのは、設定を変えている間に途中でタッチAE/AFが外れてしまったからだと思われる。面目ない。

ガンマガンマレベルカラーマトリックスサンプル
補正なし-スタンダード
スタンダード0スタンダード
+5スタンダード
-5スタンダード
シネマ0スタンダード
+5スタンダード
-5スタンダード
0OFF
0CINEMA VIVID COLOR
0CINEMA SUBDUED COLOR

 レンズに関しては、試作機段階では周辺の収差がかなり気になったのだが、製品版では相当改善されている。レンズの精度を上げつつ、プロセッサでの補正もかなり上手くやっているようだ。

細かいディテールだが周辺収差はほとんどわからないイヤリングの細かい作りまで綺麗に解像している深度の深い絵はなかなか見栄えがする
ビデオ的な堅さはあるが、高コントラスト

 ディテール感もよく出ており、高コントラストだ。絵の傾向としては、シネマ的ではなくビデオ的なかっちり感があるレンズである。なお今回のサンプル動画は、4K/60p、ガンマ:スタンダード、ガンマレベル:0、カラーマトリックス:スタンダード、エッジブレンドなしで撮影している。

 手ぶれ補正に関しては、それほど効くわけではない。ダイナミックモードがないので、従来のビデオカメラと同性能と考えた方がいいだろう。


【動画サンプル】
smple_hd.mov(144MB)
【動画サンプル】
room_hd.mov(47.4MB)
【動画サンプル】
stab.mov(48.5MB)

動画サンプル。同じサンプルを4Kに結合したファイルは下に掲載している室内サンプル。ゲインで+18dBに増感手ブレ補正の比較、前半が手ブレON,後半が手ブレOFF
編集部注:編集部では掲載した動画の再生の保証はいたしかねます。また、再生環境についての個別のご質問にはお答えいたしかねますのでご了承下さい

4Kファイルをダウンロード
smple_4k.zip
(945MB)
編集部注:編集部では掲載した動画の再生の保証はいたしかねます。
また、再生環境についての個別のご質問にはお答えいたしかねます
のでご了承下さい

YouTubeで4Kサンプルを再生
※YouTube側で圧縮処理が行なわれているため、本来の画質とは異なります
※設定ボタンから映像の解像度が選べます

残念ながら菱形絞りの影響は出る

 撮影して気になったのが、絞りの形である。4Kにしては低価格とはいえ、75万円もするカメラで菱形絞りというのは、いかにも残念だ。いろいろコストの関係で厳しい部分はあるだろうが、シネマのサブカメラという位置づけとして使うのであれば、かなりプランニングが難しくなるだろう。




■なかなかハードルが高い4Kの視聴と編集

 4Kの映像素材が簡単に撮影できるというのは大変なメリットだが、その後ろ側の整備はなかなか大変だ。

HDMI 4本で4K映像を出力する

 まず4Kが表示できるモニターがそれほどなく、価格も高い。さらにはどうやってモニターに接続するのか、という問題も出てくる。この点本機でのソリューションは、HDMI 4本で出力し、それをディスプレイ側で合体させるという方法である。

 現在コンシューマ機として手に入る4Kモニターと言えば、東芝の4Kテレビ「REGZA 55X3」がある。このテレビに、オプションとして発売された「THD-MBA1」を組み合わせると、HDMI 4本を使って4Kが入力できる。


JVC 4K クリップマネージャーでカメラの映像をProRes422にエクスポートできる

 現状はその両方が揃わないと、4Kの映像をドットバイドットで確認する手段がない。まあHDMI入力対応のテレビを4台上下左右に組んで表示させれば見られないこともないが、それもまたしんどい話である。

 いっぽう編集に関しては、すでにApple「Final Cut Pro」が4K解像度をサポートしている。また、JVCのサイトからは、4枚のSDカードに記録された4つのストリームから、1つの4KファイルをProRes422で書き出すためのソフト「JVC 4K クリップマネージャー」が無償公開されている。

 今回はこれを使ってProRes422(HQ)に変換し、Final Cut Pro X(以下FCPX)で編集を行なってみた。編集したサンプルは、先程掲載したものだ。なお、筆者手持ちのMacBook Proではパフォーマンスに不安があったので、Apple Japanから最新のMacBook Pro(以下MBP)、をお借りした。Intel Core i7 2.4GHz、メモリ4GBのマシンである。

 このマシンで、「JVC 4K クリップマネージャー」を使い、4K ProRes422(HQ)への変換にかかる時間は、12秒ぐらいのクリップで約1分といったところだ。

FCPXとしては横が4,096ドットは譲れない線らしい

 FCPXでの4Kの編集は、本機のフォーマットとは微妙にズレている。4Kのプリセットはすべて、横が4,096ドット固定となっており、本機で撮影されるサイズ3,840×2,160ドットにピッタリのものがない。

 よって今回は4,096×2,160で編集しているため、4Kの書き出しファイルには横に黒みが入っている。またHDにダウンコンバートしての書き込みでは、横サイズが基準となっているため、横に黒みが入って1,920ドットあるわりには、縦が1,014ドットという妙なことになってしまっている。もう少し細かく設定を詰めれば解決方法はあるのかもしれないが、あいにく筆者もFCPXで初めて4Kのファイルを扱ったので、対応できなかった。

 編集操作も、なかなかコツがいる作業だ。というのも、タイムラインに配置したクリップのスクロールといった操作などは、いったん必要なデータがキャッシュに入ってしまえば快適なのだが、キャッシュに入るまでがいちいち10秒前後待たされる。

 単にクリップを再生するだけでもHDDの転送速度が追いつかないようで、コマ落ちが発生する。単に静止画のサンプルを切り出すだけでも、1枚に付き3分ぐらいかかる。

 まあ、通常高解像度ファイルはプロキシファイルを作って編集するというのがセオリーなので、そもそも無茶なことをしているわけだが、どうしてもという時はダイレクトに4K編集もやってやれなくはない、と思っていればいいだろう。もっとメモリ搭載量の多いMac ProでRAIDの入った環境では、ちゃんと動作するものと思われる。



■総論

 冒頭にご紹介したNABでも、今年のテーマは「4K」になるだろう。その中でもハンドヘルドとしての4K撮影が可能な「GY-HMQ10」は、すでに国内発売も始まっており、かなり注目を集めるものと思われる。

 これだけ小さいレンズで、4Kとして満足できるだけの画質を出すためには、相当チューニングに時間をかけたようで、コストバランスから考えれば納得できる画質となっている。

 絞りが虹彩絞りでないのが残念だが、このサイズやこの価格でなければ撮れない絵は沢山あるだろう。すなわち4Kにおける「GoPro」的なアドベンチャーカメラとしての用途である。

 JVCと言えば民生機ではWi-Fiによるリモート撮影などをいち早く実現しているが、このカメラもその手の機能が搭載されていれば、もっと面白いことができただろう。

 編集環境としては、細かいところで4Kというフォーマットをどう定義するかで、まだクリアしなければならない問題がありそうだ。また4Kのファイルを直接扱うのも、昔HDが出てきた頃のパフォーマンスに逆戻りした気分である。それもまあ、時間が解決するのだろう。

 さてこの4Kカムコーダシリーズは、これで終わりではない。今年のCESで試作機が発表されたが、Fマウントのレンズ交換型で4K撮影のモデルも企画されている。発売などはまだ未定だが、ニコンのレンズで撮る4Kという凄まじい解像感の世界が繰り広げられそうだ。

 こちらのほうも楽しみにしておきたい。

(2012年 4月 11日)

= 小寺信良 = テレビ番組、CM、プロモーションビデオのテクニカルディレクターとして10数年のキャリアを持ち、「難しい話を簡単に、簡単な話を難しく」をモットーに、ビデオ・オーディオとコンテンツのフィールドで幅広く執筆を行なう。メールマガジン「金曜ランチボックス」(http://yakan-hiko.com/kodera.html)も好評配信中。

[Reported by 小寺信良]