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松下、P2カード対応のハンドヘルド型HDカメラ
-2005年秋発売。米国での価格は5,955ドル


2005年夏より順次発売

標準価格:「AG-HVX200」5,955ドル
      「AJ-SPC700」12,995ドル


 松下電器産業株式会社は、米ラスベガスで現地時間の4月18日から開催される放送機器の総合展示会「NAB 2005」において、放送用の半導体メモリーカード「P2カード」に、HD映像を記録する小型のビデオカメラ「AG-HVX200」を発表する。日本での価格は未定だが、米国での価格は5,955ドル。米国での発売時期は2005年秋を予定している。

 また、「AJ-SPX800」の低価格モデルとしてショルダーマウント型の「AJ-SPC700」も米国で2005年夏に発売。米国での価格は12,995ドル。日本での価格は未定だが、AJ-SPX800の2,625,000円よりも低価格になる見込み。なお、両モデルの日本での発売時期について同社は「米国とそれほど大きく違わない時期に発売する予定」としている。


■ AG-HVX200

AG-HVX200

 「DVCPRO HD P2 handheld」という愛称が付けられた小型のHDビデオカメラ。3CCD方式を採用しているが、画素数などは未定。記録媒体としてPCカード規格に準拠したサイズやインターフェイスを採用し、SDカード技術を応用した半導体メモリ「P2カード」を使用。同カードにDVCPRO HD方式で、1080 60i/30p/24p、もしくは720 60p/30p/24pの録画が行なえる。

 さらに、DVCPRO 50、DVCPRO、DV圧縮方式での録画もサポート。音質面では非圧縮の48kHz/16bitで、最大4ch(外部入力2ch)に対応している。

 8GBのP2カードを利用した際、1枚あたりの記録時間はDVCPRO/DVで約32分、DVCPRO 50で約16分、1080/60iもしくは720/60pで約8分間。720/24p選択時には20分となっている。なお、P2カードスロットは2基搭載されており、ホットスワップに対応したP2の特徴を利用し、撮影中に一方のカードを入れ替え続けることで、ノンストップ収録が行なえる。

 カードスロットに加え、DVカセットデッキも内蔵。DVフォーマットで16:9の映像記録もサポートしている。

 また、720pモードでの撮影時には、VARICAMにも採用されているバリアブル・フレーム・レート記録機能に対応。フィルムカメラと同様に、様々なフレームレートでの記録が可能。コマ落としやハイスピード撮影など、スピードエフェクト収録が行なえる。

 AG-DVX100で搭載されたシネライクガンマを引き続き採用。さらに、P2camに搭載した報道取材向けのNEWSガンマも利用できる。

 レンズはHD解像度をサポートするというライカディコマー広角ズームレンズを採用。ほかにも、新開発のプログレッシブHDイメージングシステムや、アイリスダイヤルなどを備えている。

 また、3.5型の液晶モニタも搭載。プレビュー表示が行なえるほか、P2カード上のクリップにマーキングをしたり、不要なクリップを削除する機能も備えている。

 なお、入出力端子としてIEEE1394、USB 2.0、D4端子、コンポジット入/出力(切り替え式)、S映像入/出力(切り替え式)、音声フォノ入/出力(切り替え式)、ヘッドフォン端子、さらにXLR音声端子を2系統備えている。

 Apple、AVID、カノープスなどが、各社のHD対応動画編集ソフトにおいて同製品のサポートを表明しており、対応ソフトをインストールしたPCとHVX200間でデータの高速転送を行なったり、P2カード上の動画を直接編集できるという。さらに、P2に対応していないDVCPRO HD対応編集システムでも、IEEE1394を介して、従来と同じようにデータの入出力が行なえる。

 なお、同社によれば「あくまで業務用のHDビデオカメラで、コンシューマー向けに発売する予定はない。将来的にはSDカードなどを使ったHDカメラも考えているが、このモデルは直接関連していない」と話している。


■ AJ-SPC700

AJ-SPC700

 ショルダーマウント型のP2cam新モデル。記録媒体にP2カードを採用したことで、起動部に可動部品を使わず、衝撃や振動、温度や湿度など、様々な撮影環境でも高い信頼性を実現したというHD対応ビデオカメラ。

 撮像素子には2/3型の52万画素IT方式の3CCDを採用。16:9/4:3のアスペクト切り替えも行なえる。また、画質面ではVIDEOガンマに加え、ニュース製作を想定した「NEWSガンマ」を新たに搭載。明暗の変化に対応し、ハイライト部分の白トビを低減。映像情報の保持に配慮したという。

 記録フォーマットはDVCPRO、DVCPRO 50、DVに対応。4GBのP2カード1枚あたりの記録時間はDVCPRO/DVで16分、DVCPRO 50で8分。P2カードスロットは5基搭載しており、ホットスワップ機能を使った長時間の連続撮影にも対応している。音声はすべての映像フォーマットで48kHz/16bitの4チャンネル録音が可能。入力は2系統で、1/3ch、2/4ch同音収録となる。

 オプションカードスロット、もしくはP2カード5番スロットに、近日発売予定の別売のエンコードカード「AJ-YAX800G」を装着することで、HD映像と同時に、MPEG-4形式の低解像度動画と、音声のAVデータにタイムコードやメタデータなどの管理情報を加えたプロキシデータの記録が可能になる。ノートPCを使った簡易再生などで利用できる。

 また、記録時の消費電力を20W(暫定)に抑えることで、バッテリーパックを減らすことができ、取材時の機動力も向上しているという。

□松下電器のホームページ
http://panasonic.co.jp/
□ニュースリリース(AG-HVX200)
http://panasonic.biz/sav/news/050418/050416_05.html
□ニュースリリース(AJ-SPC700)
http://panasonic.biz/sav/news/050418/050416_04.html
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【2004年2月25日】松下、新メモリーカード「P2カード」採用の放送業務製品
-「DVCPRO P2」でING(IT News Gathering)システムを提案
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【2004年1月9日】2004 International CESレポート 【松下編】
EPG付き低価格DIGA、HD伝送向け電力線通信技術など
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20040109/ces05.htm

(2005年4月18日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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