国内ビデオカメラ顧客満足度調査でソニーがトップに

-JDパワー調査。機能や操作性などに支持


12月3日発表


ビデオカメラ顧客満足度ランキング
出典:J.D. パワーアジア・パシフィック2009年日本デジタルビデオカメラ顧客満足度調査

 調査会社のJ.D.パワー アジア・パシフィックは、2009年の日本市場におけるビデオカメラ顧客満足度調査の結果を発表した。同調査は2008年8月から2009年8月までの期間にハイビジョンビデオカメラを購入した人を対象に、製品の満足度を調査したもの。

 8月にインターネットで調査を実施し、回答総数は6,000人。調査では、「機能・性能」、「操作性」、「映像/音声品質」、「デザイン」の各ファクターについて満足度を尋ね、顧客満足度を測定している。

 総合満足度トップはソニーで665ポイント。ファクター別で「機能・性能」、「操作性」、「映像/音声品質」で最高評価を獲得したという。2位は、キヤノンとパナソニックが同率で650ポイント。デザインでは、三洋電機がトップになっている。

 2008年の調査では最も構成比が多かったのは本体重量が「500g以上」だったが、今年は「300g以上400g未満」(35%)へシフトし、さらに「200g以上300g未満」(13%)も増加傾向にあることから、J.Dパワーでは「軽量モデルのユーザーが増加していることが窺える」と分析。

 ただし、「300g以上400g未満」のモデルは高い評価を受けているが、より軽量の「200g以上300g未満」のモデルは最も低い評価に留まっているという。特に買い替えユーザーからの「バッテリーの充電方法」、「ズーム操作のしやすさ」、「ボタン/ダイヤルの配置」といった、ユーザビリティに関する項目で評価の低さが顕著で、「急速な小型化がユーザビリティに悪影響を与えている可能性が買替えユーザーに示唆されている。今後、ビデオカメラの小型軽量化がさらに進むかは、ユーザビリティとの両立が重要な鍵になる」と分析している。


(2009年 12月 3日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]