ニュース
ハイレゾ音楽制作のBeagle Kickが「空気録音フリー宣言」
2025年5月9日 07:00
ハイレゾ音楽制作ユニットのBeagle Kickは、これまで発表してきた楽曲について、オーディオ機器で再生している様子を録音してYouTubeなどで公開する、いわゆる“空気録音”目的に限って利用許諾する新サービスを開始した。
「空気録音フリー宣言」と題したサービスで、権利関係がクリアされたBeagle Kickの音源を空気録音のために無償提供する。利用方法は、下記の動画や公式サイトを参照のこと。なお、店舗向けには、店内イベントの試聴用音源としても無償提供を開始する。空気録音フリー宣言の詳細については、総合プロデューサーであり、オーディオライターでもある橋爪徹氏が動画で解説している。
Beagle Kickは2013年の活動開始以来、生演奏とハイレゾにこだわり、フュージョンを中心とした数々の楽曲を発表。768kHz/32bit整数や、384kHz/ネイティブ32bit整数録音といったフォーマットの配信販売を世界に先駆けて実施。同人音楽ソフトとして初めてとなるMQA-CDも発売するなど、ハイレゾや高音質音源への探究を続けている。
MQAやマルチトラックデータをe-onkyo musicで配信したり、DSD 2.8/5.6MHz音源の配信にも取り組んでいる。
空気録音についてBeagle Kickは、「音源そのものを使う空気録音は、原盤権の利用許諾が最も厳しいハードルとなっている。個人のオーディオファンが原盤権の許諾を得るのは難しく、問い合わせ先を探すところから始めなければならない。(中略)Beagle Kickは、ユニット発足時から意図的に著作権管理団体(JASRAC)に管理を委託していない。また原盤権は、作曲の和田貴史と総合プロデューサーの橋爪徹が共同で管理しているため、自由度の高い楽曲になっている」と説明。
「Beagle Kickの音にこだわり抜いてきた楽曲の数々は、空気録音との相性も抜群。権利がクリアされた使いやすい音源、空気録音に適した使いたい音源、その両方の条件を満たした楽曲をぜひ多くのオーディオファンにご利用いただきたい」とコメントしている。