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火星衛星探査機「MMX」20日に打ち上げ。NHKとJAXA共同開発の8K・4Kカメラ搭載

探査機のCGイメージ

NHKは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と共同開発したスーパーハイビジョンカメラ(8K・4Kカメラ)を搭載した火星衛星探査機「MMX(Martian Moons eXploration)」が10月20日に打ち上げられる予定だと告知した。その打ち上げを前に、今後の撮影計画の見通しについても発表している。

打ち上げ予定時刻は20日4時41分03秒。種子島宇宙センター 大型ロケット発射場から、H3ロケット10号機で打ち上げられる。打ち上げ予備期間は10月21日~11月7日。

MMXは、「火星の衛星の起源や火星圏がどのように形成・進化してきたのか、明らかにすることを目指す」という探査計画。火星とその衛星「フォボス」と「ダイモス」を科学観測するとともに、探査機をフォボスに着陸させ、表面の物質を採取して地球へ持ち帰る「サンプルリターン」に挑む。

NHKは火星圏に向かう探査機からの眺めや、火星への接近、フォボスへの降下・着陸など、MMXが挑むミッションを超高精細な8K・4K画像で記録し、取得した画像を映像化して、放送などを通じて広く伝えることを目指す。

探査機の進行方向を撮影する8Kカメラ

搭載されるカメラは、探査機の進行方向を撮影する8Kカメラと、側面方向を撮影する4Kカメラの2台。ロケット打ち上げ時の振動・衝撃や、宇宙空間での過酷な環境に耐える設計となっており、JAXAの規定に基づく耐環境試験をクリアしている。

側面方向を撮影する4Kカメラ

どちらのカメラも10秒間隔でJPEG形式の画像データを撮影し、8Kカメラは火星および火星衛星の高精細撮影やフォボスへの着陸時の撮影、4Kカメラはフォボスへの着陸および着陸後の表面撮影などが主な目標となる。

NHKとJAXAは「火星と火星衛星を間近から8K・4Kで記録し、実際の飛行データなどと組み合わせて、MMXの探査の姿を臨場感のある映像として伝えることを目指しています」としている。

打ち上げ後の撮影計画は以下のとおり。火星圏到達は2027年度~2030年度、地球への往路は2031年度を予定している。

打上げ後の撮影計画

  • 2026年度-2027年度(予定)
    【火星圏への往路】宇宙空間から星空など、最初の 8K/4K 画像を撮影予定。
  • 2027年度-2030年度(予定)
    【火星圏到着】火星およびフォボス・ダイモスの詳細観測にあわせて、フォボスへの着陸・地表・上昇を撮影予定。
  • 2030年度(予定)
    【火星圏離脱】探査モジュールの切り離しや、去り行く火星などを撮影予定。
  • 2031 年度(予定)【地球への復路】 徐々に近づく地球や、サンプルを収めたカプセルの放出を撮影予定。