ヤマハ、40mm径ドライバ採用のヘッドフォン

-オープン型の「HPH-200」。実売16,000円


オープンエア型のヘッドフォン「HPH-200」

 ヤマハは、オープンエア型のヘッドフォン「HPH-200」を8月下旬に発売する。オープンプライスで、店頭予想価格は16,000円前後。

 40mm径の大型ドライバを採用したヘッドフォン。ハウジングはオープンエア。「入念なサウンドチューニングにより、パワフルで抜けの良い低域、艷やかな中域、透き通った伸びやかな高域など、楽器の音色の忠実な再現を目指した」という。

 180gと軽量で、長さ調整が可能なヘッドバンドを採用。イヤーパッドはベロア調のものを採用している。


ハウジングはオープンエアタイプ

 再生周波数帯域は20Hz~20kHz。インピーダンスは48Ω。出力音圧レベルは98.5dB±3dB。最大入力は1,000mW。

 ハウジングは110度まで回転するスイーベルタイプ。平らにする事も可能。ケーブルは1.2mで、2mの延長ケーブルも付属。入力はステレオミニで、標準プラグへの変換コネクタも同梱する。


ハウジングは反転可能で、平らにする事もできるイヤーパッド部分

■音質ファーストインプレッション

 発表会場で短時間ではあるが試聴できたので、音質の傾向を紹介したい。試聴機材は「iPhone 3GS」+「ALO AudioのDockケーブル」+「ポータブルヘッドフォンアンプのiBasso Audio D12 Hj」を使用している。

 筐体の大部分はプラスチックで、触ると若干チープだが、光沢のあるパーツをハウジングに使っているため、見た目は高級感がある。

 音は極めてクリアで色付けが無い。筐体の付帯音はまったく感じない。中高域の抜けの良さは流石オープン型というレベルだが、一方で大型ドライバを採用した事で、量感のある低域もしっかり描写。繊細な描写だけでなく、ロックなど迫力のある楽曲にも対応できそうだ。

 ハウジングのサイズからもわかるように、音場を広く再生するタイプではなく、ユニットからの直接音をダイレクトに聴くタイプのサウンドで、解像度も高い。ヴォーカルの音像は頭の中央に結ばれるが、オープン型であるため、閉塞感はあまり感じない。コンパクトではあるが、モニターヘッドフォンとしても使えそうな実力派という印象だ。


(2011年 8月 4日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]