編集後記

2013年11月15日

臼田勤哉

 Inter BeeにVita TVといろいろ忙しかった今週。本当はそろそろゆっくりできるはずなのですが、記事面でもちょっとした取り組みを考えているので、ここでご紹介を。

 PS Vita TVのいわゆる「開封の儀」記事については、AV Watchとしてはめずらしく「ですます」調にしてみました。別段積極的な反応は無いようなのですが、入門記事などについては、少し親しみやすいものにしていければと思っています。初日にレビュー掲載は難しかったので、発売したことだけでも伝えたいな、という趣旨ですね。

 PS Vita TVレビューは、DRモードの動作確認などに時間がかかってしまいましたが、プレイステーションプラットフォームといては、すごく魅力的な製品。ただ、AV機器としてみると「完璧ではないよね」という印象。32型ぐらいのテレビやPCディスプレイとの組み合わせだと不満は無いかな、とは思うのですが、そこはAV Watchですので、画質にもウダウダ言わせていただければと……。PS Vitaゲームを大画面で、という人にとってはまた違う価値が有るはず。そこが凡百のSTBとは違う最大のポイントですし。

 3年ぶりぐらいに行ったInter BEEは久しぶりにイベント自体が面白いと感じました。普段ざっくりとしかカバーしていない業界だけに、4Kに向けて急速に動き出していることが肌で感じられました。やっぱり業界やイベントに勢いがあるって大事ですね。CEATECは少しは改善傾向ではありますが、コンシューマでもっと盛り上げるイベントが日本にも欲しいな、などと思いました。

 そして個人的に思い入れがあるのは、「【特別企画】パナソニック、プラズマテレビ/PDP事業のこれまで」です。プラズマユーザーではないのですが、一つの歴史を残していくのも我々専門媒体の指名かな、と思い、AV Watch創刊前の画像なども取り寄せ、掲載してみました。いろいろな思い出とともに、参照いただければと幸いです。

山崎健太郎

 「かぐや姫の物語」の6分序章Blu-ray見ました。端的に言えば「日本画や墨絵や水彩画がそのまま動いてるアニメ」で、ボーっと見てると「柔らかな映像で綺麗だねぇ」で終わりですが、スローで再生しながら描いてる過程を想像すると鼻血出ます。このまま上映時間2時間17分て……。プレスコだそうですが、プレスコっぽい顔つき面での生々しさはそれほどでもなく、かぐや姫様可愛いので映像的にはとっつきやすそう。しかし、物語的には結構胸にグサリと来そうな予感がします。

中林暁

 Inter BEEは、会場のどこを見ても「4K」、「HEVC」といった文字が目立ち、昨年の記事タイトル「カメラ/ディスプレイの4K対応が一気に加速」よりも、さらに一歩進んだように思います。W杯や五輪などの影響力の大きさもすごいですが、ソニーの会見で「Beyond Definition」とあったように、ハイスペックだけで終わらず、多くの人がお金を出してもいいと思える現実的な形で4Kが定着していくことに期待します。

一條徹

 高畑勲監督のTVアニメ版「じゃりン子チエ」が、BD-BOX発売を心待ちにしてるほど好きなので、「かぐや姫の物語」も楽しみにしています。というか、もう一度じゃりン子チエやって下さい。