トムソン・カノープス、BD出力対応の「EDIUS Neo 2」

-エンジンもPro 5相当に強化。FIRECODER付属モデルも


5月1日発売

標準価格:31,290円


 トムソン・カノープス株式会社は、ノンリニアビデオ編集ソフトの最新バージョン「EDIUS Neo 2」を5月1日より発売する。価格は31,290円。対応OSはWindows XP/Vista。

 アップグレード版のほか、MPEG-2/MPEG-4 AVCトランスコードカード「FIRECODER Blu」やHDMI出力カード「HDSPARK」のセットパッケージも用意する。ラインナップは以下の通り。

製品名価格
EDIUS Neo 231,290円
EDIUS Neo 2(アップグレード版)13,440円
EDIUS Neo 2(優待乗換版)24,990円
EDIUS Neo 2(アカデミック版)22,890円
EDIUS Neo 2 with HDSPARK52,290円
EDIUS Neo 2 アップグレード版 with HDSPARK36,540円
EDIUS Neo 2 width FIRECODER Blu68,040円
EDIUS Neo 2 アップグレード版 with FIRECODER Blu57,540円
EDIUS Neo 2の特徴スクリーンショットパッケージ

 AVCHDやHDVなどに対応したビデオ編集ソフト。編集エンジンはEDIUS Pro 5相当に強化し、MPEGの編集パフォーマンス向上などを図った。EDIUS 5 Proと同様に、PCのGPUを活用したリアルタイムの3Dトランジションエフェクトを実現。Canopus HQコーデックを利用した軽快なビデオ編集が可能で、Canopus HQのほかAVCHDやHDV、MPEG-2、MPEG-4、Windows Media Videoなどの混在編集も可能となっている。

 PCI Express接続のMPEG-2、MPEG-4 AVC/H.264ハードウェアトランスコードカード「FIRECODER Blu」やHDMI出力カード「HDSPARK」にも対応。FIRECODER Blu利用時にはソフトウェアエンコードと比較して約2~3倍の高速変換が可能としている。

FIRECODER Bluエンコード設定で「ハードウェアエンコーダを有効にする」をONにするとFIRECODER Bluを利用した出力が可能
HDSPARKHDSPARKを利用し、リアルタイムプレビューが可能にPSPやiPod用ファイル出力も可能
Disc Burnerで、BDの出力や簡易オーサリングが可能となった

 また、新機能としてBlu-ray Disc(BD-R/RE)への出力機能を搭載。従来のEDIUS Neoでは、ディスク作成アプリケーションとして「DVD Creator」を搭載していたが、これをBDに対応した「Disc Burner」に一新した。Disc Burnerでは、簡単なメニュー作成機能を搭載したほか、タイムラインからダイレクトにBDディスクへの出力が可能となった。16:9のDVDメニュー作成や、複数枚のディスク出力機能、BDのディスクイメージ作成機能なども備えている。

 手ぶれ補正ソフトの「Mercalli」やビデオエフェクトの「Vitascene」もバンドルしている。MPEG-4 AVCやWMVなどのファイル出力だけでなく、PSP、iPod用のファイル作成も可能となっている。



■ EDIUS Pro 5もアップデート

EDIUS Pro 5.1

 また、プロフェッショナル/業務向けの上位バージョン「EDIUS Pro 5」のアップデータも4月下旬に配布開始される。バージョンはEDIUS Pro 5.1となり、EDIUS Neo 2と同等のBlu-ray Disc作成機能が追加される。加えて「FIRECODER Blu」にも対応する。

 編集系の新機能は「部分転送」を搭載。XDCAM HDでプロキシ編集を行なう場合や、P2、GF、Infinityなどから直接編集する場合、必要な部分だけダウンロードできる。また、キャプチャ時のリールネーム設定対応や、クリップマーカー機能の強化、オーディオのノーマライズ機能などが追加された。

 さらに、Final Cut Pro XML(Final Cut Pro XML Interchange Format version 4)の読み込み対応や、Adobe Affter EffectsのプラグインをEDIUS Proで読み込み可能とする「Affter Effectsプラグインブリッジ」のβ版を登録ユーザーに無償で配布する。そのほか、Ulead DVD Movie Writer 7.0や、手ぶれ補正ソフトなどプラグインソフトのアップデートが行なわれる。


EDIUS Pro 5.1の特徴オーディオノーマライズ機能を搭載β版だが、Affter Effectsのプラグイン読み込みが可能となった

(2009年 3月 18日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]