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トムソン・カノープス、高速AVC変換カードの詳細発表
−EDIUS Pro 5からも利用可能に。超解像で高画質アプコン


FIRECODER Blu
11月21日より順次発売

標準価格:52,290円〜94,290円


 トムソン・カノープス株式会社は6日、4日に発表したSpursEngine搭載のAVC変換カード「FIRECODER Blu」や、HDMI出力に対応したHD編集システム「HDSPARK」など、新製品の説明会を開催した。


■ FIRECODER Bluは将来、EDIUS Pro 5から利用可能に

概念図

 「FIRECODER Blu」は、東芝のメディアプロセッサ「SpursEngine」を搭載し、MPEG-4 AVC/MPEG-2の高速変換が可能なPCI Express x1カード。11月21日に52,290円で発売される。対応OSはWindows XP/Vista。

 Cellの技術を用いたSpursEngineの処理能力を活かし、例えばHDVから取り込んだ1080iのMPEG-2映像を、MPEG-4 AVC/H.264へ高速に変換できるのが特徴。動画素材の約半分の時間でHDVをAVC化可能。また、SDのMPEG-2からAVCへの変換の場合、素材の約1/4の時間で変換できるという。エンコード時にビットレートなどの品質設定も可能。

 フォーマット間の相互変換もでき、具体的にはH.264(m2ts)と、MPEG-2 TS(m2t)/PS(m2p)の相互変換ができる。また、同社独自の編集用フォーマット「Canopus HQ Codec」のAVIファイルを、H.264(m2ts)、もしくはMPEG-2 TS(m2t)/PS(m2p)に変換する際も「FIRECODER Blu」を用いた2倍速変換が行なえる。

 さらに、解像度変換機能も装備。 SDからHDへのアップコンバート、HDからSDへのダウンコンバートが可能で、アップコンバート時には東芝が開発した「超解像技術」を利用し、高密度でくっきりとした映像が生成できるという。HDからHDへの変換も可能で、HDVの1,440×1,080ドットを、1,920×1,080ドットに変換することもできる。

「超解像技術」を使ったアップコンバート品質のイメージ。左が「超解像技術」を使ったもの。右が一般的なアップコンバート

 変換には、付属の専用ソフト「FIRECODER WRITER」を使用する。変換したいファイルを登録し、目的のフォーマット/解像度を指定し、そのままファイルとして書き出すことができるほか、BD/DVDへのライティング機能を備えているのが特徴。DVDビデオ、BDはBDMV形式でメディアに書き出すことができる。

 ただし、あくまで変換ソフトであり、編集やオーサリング機能は備えていない。可能な操作はファイルの登録と、チャプタの挿入。登録したファイルの再生順の並び替えで、作成したプレイリストが1つのタイトルとして扱われる。複数のプレイリスト(タイトル)を1枚のBD/DVDにまとめて書き出すことができるが、メニューの作成はできない。

FIRECODER WRITER。写真のデモ機は英語版だが、製品に付属するソフトは日本語表示になる 登録したクリップは左側に登録される。プレビュー画面下にあるのが再生順を示すプレイリストウインドウ ファイルとして書き出す際の変換設定。入力したのはHDVを取り込んだファイルであるため、解像度変換のカ所にフルHDへのアップコンバートが選べるようになっている

 解像度は最高で1,920×1,080ドットまで対応し、59.94i、24p、23.98p、50iをサポート。24pにも対応しているので、24p撮影に対応したAVCHDカメラで撮影したファイルを、変換し、Blu-rayへ24pのまま書き出すことが出来る。なお、音声はBD/DVD共に、ドルビーデジタルステレオへダウンミックスされる。

変換中。約2倍速変換ができる 書き出されたファイル

強力だが発熱も大きいSpursEngineを冷却するため、ファンが付いている。信頼性と静音性を重視し、国内メーカーのシロッコファンが採用されている

 利用イメージとしては、HDVカメラで撮影したファイルをH.264に変換して、Blu-ray Disc作成用のオーサリングソフトに渡す。素材をCanopus HQ CodecのAVIファイルに変換し、「EDIUS Pro 5」で編集後、FIRECODER WRITERでH.246のファイルに高速変換したり、H.264でBlu-rayに書き出すといった使い方が想定されている。同社では新カテゴリの商品として、「コーデックアクセラレータ」と呼んでいる。

 なお、発売開始時点で利用できる機能は上記の通りだが、2009年の初頭にはEDIUS Pro 5からも、同ボードが使えるようになるアップデータを公開予定。EDIUSでの編集/変換作業をアクセラレーションする製品になる。また、同社が提供しているCanopus HQ Codecへの変換ソフト「Canopus AVCHD converter」からも利用できるようにするアップデートが予定されている。

□製品情報
http://www.thomson-canopus.jp/catalog/firecoder_blu/firecoder_blu_index.php
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■ 編集動画を「HDSPARK」経由でテレビに出力

 HDMI出力とアナログ音声(RCA)端子を備えた、PCI Express x1のカード。価格はEDIUS Pro 5バンドル版が94,290円、EDIUS Pro version 4ユーザー向けに「Pro 5」へのアップデータを付属したものが62,790円。どちらも11月下旬の発売が予定されている。対応OSはWindws XP/Vista。

 EDIUS Pro 5で編集しているタイムライン映像を、リアルタイムでHDMI出力するボード。PC用ディスプレイだけでなく、プラズマや液晶テレビなどで表示した場合のカラーを事前にチェックしたい場合などに使用する。音声もHDMI出力されるが、スピーカーが無いプラズマモニタなどを考慮し、アナログ音声出力を備えている。

HDSPARK 右端がモニター用の液晶テレビ。左のEDIUS Pro 5で出力映像を素早く切り替えても、テレビ表示がしっかりと追従する

 EDIUS Pro 5の編集では、素材データを再生しながら、必要な部分を抜き出し、タイムラインに配置し、作品を仕上げていくことになる。その際、素材確認用再生ウインドウと、作成動画のプレビューウインドウをその都度確認するが、現在アクティブになっているウインドウがHDSPARKからHDMI出力される。

 HDMIでは出力ボードとディスプレイ側の相互認証や対応フォーマット情報のやり取りなどで切り替えに時間がかかるのが難点だが、HDSPARKでは独自の改良により、バックグラウンドでそれらの処理を継続させておき、出力する映像のみを切り替えることで、ウインドウの選択からタイムラグがほとんど無く、表示を切り替え可能。編集がよりストレス無く行なえるとする。

 EDIUS Pro 5以外にも、BDに対応したオーサリングソフト「DVD Movie Writer」が付属する。さらに、HDMI接続したテレビ/ディスプレイが24pに対応しているかどうかなど、表示対応映像がチェックできるユーティリティー「HSX-E1 Monitor」も付属している。

 なお、説明会ではそのほかにも、業務用HD編集システム「HDWSシリーズ」の新モデルや、ノンリニア編集ワークステーション「REXCEEDシリーズ」も発表。これらに対応する、オプションボードとしてAVC-Intraへの高速変換を可能にする「FIRECODER Intra」も紹介された。

HDMI接続したテレビがどの信号に対応しているかをチェックできるユーティリティー、「HSX-E1 Monitor」 AVC-Intraへの高速変換を可能にする「FIRECODER Intra」。変換用回路を2基搭載し、高速変換を可能にしているのが特徴 渡り編集を容易にするためのポータブルHDDユニット「EPR-5004」

□製品情報
http://www.thomson-canopus.jp/catalog/hdspark/hdspark_index.php
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http://av.watch.impress.co.jp/docs/20081104/thomson.htm

□トムソン・カノープスのホームページ
http://www.thomson-canopus.jp/

(2008年11月6日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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