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フォステクス、低域を進化させた1台5.5万円のブックシェルフ「GX100Basic」

 フォステクスカンパニーは、純マグネシウム振動板のツイータを採用した、小型のブックシェルフスピーカー「GX100Basic」を7月上旬に発売する。価格は1台55,000円。

GX100Basic(写真はペアだが販売は1台ずつ)

 2ウェイ、リアバスレフのブックシェルフスピーカー。ユニットは、ツイータが20mm径、ウーファが10cm径。

 ツイータは、純度99.9%の純マグネシウムを振動板に使っており、リッジドーム形状も採用。分割振動による共振を分散させ、「女性ボーカルのしっとりした歌声や、豊富な倍音成分を持つバイオリンの響きを存分に楽しめる」という。

ツイータは純マグネシウム、ウーファはアルミニウム合金振動板を採用

 ウーファはアルミニウム合金で、HR(HP ROTATION)形状を採用。建築構造力学の分野で知られているHP形状に、円周方向の回転を加えたもので、分割振動を分散。鳴きを抑えながら、金属振動板の剛性が高く伝搬速度が速いという性質を発揮。低域の再現性を向上させている。クロスオーバー周波数は1.8kHz。全体の再生周波数帯域は55Hz~45kHz(-10dB)。インピーダンスは6Ω。

 エンクロージャは、2009年発売の初代「GX100」から続く基本理念を踏襲し、ユニットを支えるバッフル板に音響専用に開発したCE合板を採用。硬さと密度の違う楠とユーカリを交互に貼り合わせたもので、剛性と損失のバランスを考慮したものだという。厚さは18mm。

 天地左右側板にはバッフル板と同じ材質の15mm CE合板を採用。適度な剛性を確保しつつ、響きと余韻を揃えている。裏板には振動の収束が適度となるように15mmのMDFを使っている。

 ネットを含めた外形寸法は、160×231.5×262mm(幅×奥行き×高さ)、重量は5.7kg。

背面。リアバスレフとなっている