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NECディスプレイ、スクリーン幅10.6mまで対応のDLPシネマプロジェクタ

 NECディスプレイソリューションズは、DLP Cinemaプロジェクタ「NC1000C」を9月下旬より出荷開始する。小規模シアターや、大学講堂、美術館などの文化施設への設置を想定したモデルで、価格はオープンプライス。レンズは別売。オプションレンズ込みの想定価格は500万円。1年間で国内外あわせて1,000台の販売を目指している。

NC1000C

 Texas Instruments製の0.69型DLP Cinemaチップを搭載した、3板式のDLPプロジェクタ。解像度は2K/2,048×1,080ドットで、コントラストは1,600:1。冷却は空冷式で防塵フィルター付き。騒音レベルは48dB以下に抑えた。コントロール端子はRS-232C×1、GPIOポート(D-sub 37ピン)×1、Ethernet×1、3D CTL(D-sub 15ピン)×1、インターロック端子×1、USB Type A×1。

 400WのACランプを2基備え、ランプパワーをアップさせたことで従来モデル(NC900C-A)より大型のスクリーンに対応。横幅10.6mまで対応する。また、2灯式としたことで、上映中に片方のランプが消灯しても残りの1灯で上映を継続できるとする。ユーザーによるランプ交換も可能。

 ACランプの採用により、排気ダクトが設置不要で、設置工数を少なくしている。外形寸法は621×798×314mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約44kg。床置きや天吊りに対応する。

 オプションレンズは、投写比1.2〜1.72倍、1.33〜2.1倍、1.62〜2.7倍、2.09〜3.9倍、4.07〜6.34倍の5タイプを用意。本体のレンズ調整機能として、電動レンズシフト(縦/横)や電動ズーム、電動フォーカス、ダウザーを備える。

 2TBの内蔵型インテグレーテッド・メディア・サーバ(IMS)をオプションで装着可能。従来必要だったサーバー設置スペースを省き、狭い場所でも使用できるとする。