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Rega、“Made in England”にこだわる10万円のアナログプレーヤー

 完実電気は、英Rega(レガ)のアナログプレーヤー「Planar3」と、対応するフォノアンプ「Fono Mini/MM」を6月下旬に発売する。価格は「Planar3」が10万円。「Fono Mini」が16,000円、「Fono MM」が36,000円。「Fono MM」のみ発売は7月上旬。シングルレコードアダプタ「45RPMAD」も2,700円で発売する。

Planar 3-White with Elys 2

 Regaは、英国のエセックス州で設立。社名は、設立者であるTony Relph、Ron Gandyからとられている。設立以来40年以上に渡り、アナログプレーヤー、アーム、カートリッジ、フォノステージなどのアナログ関連製品を手がけている。「Made in England」にこだわり、キャビネット、アーム、リッツ線までカスタムメイドにて、自社工場で開発生産ししている。

 CDプレーヤー、アンプ、スピーカー、ケーブルも開発しており、2015年には工場の拡張も行なっている。

アナログプレーヤー「Planar3」

 ベルトドライブのアナログプレーヤーで、カートリッジはMM型に対応。「Elys 2」というMMのカートリッジを同梱している。出力は6.8~7.2mV。針圧は1.75g。

 プレーヤーのカラーはブラックとホワイトを用意。電源周波数で50Hz専用モデル、60Hz専用モデルをそれぞれ用意するが、価格は同じ。型番はそれぞれ「Planar3-Black with Elys 2 50Hz」(ブラックの50Hz専用モデル)、「Planar 3-White with Elys 2 60Hz」(ホワイトの60Hz専用モデル)などとなる。

Planar 3-Black with Elys 2

 使いやすさと音質に焦点をあて、「2年間、絶え間ない努力を重ねて」生み出したというモデル。このモデルのために新開発されたトーンアーム「RB330」を採用。35年の間に培ったアーム開発技術と、3D CAD/CAM技術を融合させて設計したという。

 アームの中心であるハウジングも新規設計。アンチスケーティングの設計や、硬度と垂直方向への動きを改善したほか、アームホルダのクリップと針圧用のインジケータも改善。操作性が向上したという。

 トーンアーム自体も、ハウジングや台座、ヘッドシェルへのバラン配分が向上しており、不要な鳴きを抑えている。高い精度をもつベアリングも採用し、「滑らかで、極めて安定した動きを実現した」とする。カスタムケーブル、ケーブルプラグ、バランス用ウェイトも新規設計。

 プラッターは12mm厚のガラス製。「OptiWhite加工」により、透過率が高く、美しい仕上がりになっているという。

 モーターは24Vの低振動タイプ。制御回路を見直し、回転ムラを低減したとする。回転数33 1/3。適正針圧2~3g。消費電力は0.1mA以下。外形寸法は447×360×117mm(幅×奥行き×高さ/ダストカバー付き/閉口時)。重量は6kg。

ベルトドライブ方式を採用

MMフォノアンプ: Fono Mini/MM

 Fono Miniは、フォノアンプシリーズの入門機。背面に入力、出力端子を、前面にUSB端子を備え、USBデジタル出力にも対応している。筐体はアルミシャーシ。入力抵抗は47kΩ。外形寸法は102×125×30mm(幅×奥行き×高さ)。

フォノアンプのFono Mini。USBデジタル出力も可能
Fono Miniの背面

 Fono MMは、中堅モデル。筐体をできるだけコンパクトにしながら、基盤やオーディオパーツを最適に配置する事で、「このサイズからは考えられないような表現力」を実現したとする。入力抵抗は47kΩ。外形寸法は178×140×45mm(幅×奥行き×高さ)。

Fono MM
Fono MMの背面