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Jeff Rowland、モノブロックでペア462万円のパワーアンプ「Model 725 S II」

 太陽インターナショナルは、Jeff Rowland D.G.のモノラルパワーアンプ「Model 725 S II」を6月22日より発売した。価格はペアで462万円。

Model 725 S II(1台)

 既発売のステレオパワーアンプ「Model 625 S II」(243万円)をモノブロック化し、筐体のスペースを活かして音質向上のための技術や部品を投入したというモデル。出力は330W(8Ω)、650W(4Ω)。

 メイン基板には剛性の高いRogers製のセラミック基板を採用。S IIでは、入力段のエラー補正回路を一新しており、「音楽のニュアンスをより明確に描き出し、表現力により磨きがかかった」としている。

 オーディオ回路は、絶縁性の高い堅固な多層セラミック基板上に配置。このセラミック基板はエネルギーの吸収と保持が低く、広大なグランド面は内部スターグランド効果を最大限に発揮するという。プリアンプ「Corus」にも搭載されているラウンダール製の大型入力トランスを搭載し、50Hz以下の低域の改善を図っている。

 電源部には、新たに四極コンデンサを採用。従来のものに比べESL(Equivalent Series Inductance)、ESR(Equivalent Series Resistance)を1/10まで低減し、このコンデンサをオーディオフィルタとして使うことで10倍の能力を発揮するという。内部電圧を高くすることで、出力電流はModel625 S IIの2倍となり、音質向上に寄与したとしている。

 入力端子はXLR×1で、出力はパラレルのバインディングポストをA/Bの2系統装備。入力/出力/増幅段の全てにバランス回路を搭載。ハイカレント/低インピーダンス化のための銅バスバーも備える。

 シャーシは、ハードアルミを削ったモノコックボディを採用。シャーシとヒートシンクが完全一体となる構造とし、熱分散やノイズシールド、共振制御などを高めている。

 周波数帯域は5Hz~350kHz、SN比は95dB(1W/8Ω)。高調波歪み率は0.004%以下。消費電力は、アイドル時85Wで、フロントパネルのスイッチでスタンバイ状態にした場合は1W以下。外形寸法は394×413×146mm(幅×奥行き×高さ)、重量は24.5kg。

背面