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「DIATONEの遺伝子継承」NCV-R振動板ブックシェルフスピーカー誕生。Tecnologia e Cuoreから
2026年2月11日 11:07
Tecnologia e Cuoreは、三菱電機が保有する音速6千メートルを超えるNCV-R振動板の使用許諾を得て、振動板を国内で一から開発した、小型2ウェイブックシェルフスピーカー2機種を発売する。3月5日発売が「DS-TC52B」で、価格はペア437800円。その後に登場するモデルは「DS-TC62B」で、こちらは価格や発売日は未定。
Tecnologia e Cuoreは、三菱電機でDIATONEを手掛けてきた佐藤岳氏が定年退職後、起業したオーディオメーカー。培ってきたスピーカー技術を基盤とし、同じくDIATONEを手掛けてきた原氏と二人三脚で開発。
エンクロージャーの試作を重ね、スピーカーユニットの磁気回路やネットワーク回路の設計・開発に取り組み、量産への道筋を確立。「最終工程である組み立てからエージング、出荷検査にいたるまで、設計者自らが責任を持って一括管理する “工房” のような生産体制を構築するに至った」という。
ユニットを一から開発するために、三菱電機が開発した振動板技術の使用許諾契約を結び、理想的な振動板を一から開発。比較的狭い部屋であっても楽しめ、本格的な大型オーディオ機器を使用している人のサブシステムにも使えるような小型スピーカーを2機種を開発した。
ユニットの口径は、DS-TC52Bがウーファー130mm NCV-Rコーン型、ツイーターが30mm NCV-Rコーン型。DS-TC62Bのウーファーが160mm NCV-Rコーン型、ツイーターは同じ30mm NCV-Rコーン型。どちらも2ウェイのバスレフ方式。
どちらのモデルも、三菱電機株が開発した振動板素材・NCV-Rを低音用・高音用の両スピーカーユニットに搭載。NCV-Rは、カップ積層型カーボンナノチューブ・CSCNTと、数種類の樹脂とを最適な配合・成形して生み出している。
樹脂素材ながら金属であるアルミも凌ぐという伝搬速度と、紙と同等の適度な内部損失を併せ持ち「、低音域から高音域までの再生周波数帯全般で、かつてない程のハイスピードでレスポンスに優れた音楽再生を実現する」という。
ツイーター、ウーファー両方の磁気回路に、高い磁気エネルギーと減磁しにくい特性を持つネオジウムマグネットを採用。NCV-R振動板の性能を余すことなく発揮。また、磁気回路のプレートを内周から外周にかけてカットすることで、渦電流が交流歪に与える影響を効果的にキャンセルさせて、歪を低減させた。測定データでは現れないが、聴感上のSNが画期的に向上するという。
ネットワーク回路には特注品コイルを搭載。空芯コイルよりも直流抵抗が低く、コア素材に通常の珪素鋼板でなく高性能アモルファスコアの特注品を開発。ワニス含侵させて熱処理することで、微細な振動も抑制した。
エンクロジャーは音の回折による影響を排し、指向性のキレの改善と音場感を高めるため、サーフェイスカット。バッフル板は最も音質を決定する要素であることから、30mm厚のロシアンバーチを採用。木目が詰まり、硬質で適度な粘りもあり、制振力が高くスピーカーユニットを強固に保持しながら音の響きが良いとのこと。
定格インピーダンスは4Ωで共通。再生周波数特性と外寸、重量は、DS-TC52Bが42Hz~80kHz、174×204×302mm(幅×奥行き×高さ)、重量は5.1Kg。DS-TC62Bが、37Hz~80kHz(暫定0、213×260×345mm、8.3Kg(暫定)。




