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MUTEC、DSD対応DDCにもなるPCオーディオ向けクロックジェネレーター
2016年6月30日 12:18
ヒビノインターサウンドは、独MUTEC製のPCオーディオ向けマスタークロックジェネレーター「MC-3+USB」を7月15日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は148,000円前後。フロントパネルがアルミニウムカラー(Aluminum)とブラック(Black)の2モデルを用意する。
MUTEC独自の「1G クロックテクノロジー」を最適化し、超低ジッターと低位相ノイズを追求したマスタークロックジェネレーター。USB DACを利用したPCオーディオやネットワークオーディオなど、デジタルオーディオの音質を向上できるとしている。DSDなどの音声をAESや光/同軸デジタルから出力するDDC機能も備える。
USB-DAC を利用した PC オーディオやネットワークオーディオに最適
DDS(Direct Digital Synthesizer)をベースにしたMUTECの「1G クロックテクノロジー」を搭載。同技術のアルゴリズムを見直し、高音質の要素となるジッターと位相ノイズを低減。USB DACやネットワークオーディオなどの接続機器を正確に同期し、高いレベルでデジタルオーディオ信号をリクロック可能としている。
USB(USB-B端子)からDSD音声を入力してPCMリアルタイム変換し、5系統のデジタル出力に同時出力するDDCとして使えるのも特徴。DSD 256(11.2MHz)までサポートし、DoP(DSD Audio over PCM Frames)にも対応する。出力端子はAES(XLR/BNC)や光デジタル、同軸デジタル(RCA/BNC)を装備する。PCMは192kHz/32bitまで対応。
同一の信号を出力する2系統がペアになった4系統のワードクロック出力を搭載。デジタルオーディオを出力しながら一貫したクロック信号を同時に提供するクロックディストリビューターとしても機能する。内部リクロックのプロセスにより、オーディオ信号に埋め込まれているクロック信号と同じ超低ジッターを実現可能としている。
BNCのクロック入出力を備え、外部クロック入力も可能。ルビジウムやセシウムの電子クロック、GPSクロックをサポート。「スタジオクオリティのデジタルサウンド処理が可能」としている。スーパークロックの×256や、ハイエンドのインターフェースなどに使用される×512も出力可能。22.5792MHz、24.576MHzまで対応する。
PCなどからの干渉ノイズを排除するため、USBセクションの電源をデジタルオーディオ回路と分離。ガルバニック絶縁されたUSBアイソレーターとして機能し、高周波干渉の影響を抑制するという。
外形寸法は196×156×42mm(幅×奥行き×高さ)、重量は1.4kg。デスクトップで使用する際に不要な振動を抑えるカスタムデザインのゴム足が付属する。
オプションでラックマウントキットも用意。価格は、2台を1Uにマウントできる「MW-02/19」が12,000円、1台を1Uにマウントできる「MW-05/19」が6,300円。