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スペック、38万円のプリメインアンプ「RSA-G1」。人気パワーアンプがベース

 スペックは、高性能PWM方式スイッチングデバイスを採用したプリメインアンプ「RSA-G1」を8月下旬に発売する。価格は380,000円。また、プリアンプの「RPA-P5」も7月下旬に450,000円で発売する。

プリメインアンプ「RSA-G1」

プリメインアンプ「RSA-G1」

 昨年発売し、コストパフォーマンスの高さなどで話題となったステレオパワーアンプ「 PRA-W5ST」(35万円)。「PRA-W5STの感動を横幅43cmサイズのプリメインアンプで」という要望に応え、開発したのが「RSA-G1」となる。

 スピード感あふれるサウンドを目指し、通常の半導体アンプの3倍の電源利用効率(最大出力時96%)を持つというPWMスイッチングデバイスと、オーディオグレードのスイッチング電源を搭載。「どのような入力信号にも追随できるスピード感溢れるサウンド」を実現したという。

 サイドパネルとインシュレーター、底面にはスプルース材を採用。「楽器の倍音などを巧みに再現し楽器のような自然の響きと、うるさくない自然な余韻が楽しめる」としている。

 電源利用効率が高く熱が殆ど発生しないため、シャーシの密閉度が高く、経年で機器にホコリが入る事もないという。

「RSA-G1」の背面

 最大出力は100W×2ch(4Ω)。周波数特性は10Hz~30kHz±1dB(6Ω、1W)。高調波歪率は0.02%(1kHz、80%出力時)。消費電力は無信号時9W、最大出力時150W(8Ω、100Hz)。

 入力端子はXLR×2、RCA×3。スピーカーターミナルは1系統。外形寸法は480×375×110mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は9kg。

プリアンプ「RPA-P5」

 入力端子としてXLR×2、RCA×3、出力端子にXLR×1、RCA×3(同時出力)を備えたプリアンプ。一般的なプリアンプとして使うほかに、前述のパワーアンプ「PRA-W5ST」と組み合わせて使うためのモードを搭載する。

プリアンプ「RPA-P5」

 この「MAXモード(スペックボリュームコネクション)」では、音楽信号のレベルを絞らず、パワーアンプまで伝送。音量コントロールは、RPA-W5STに埋め込まれたアナログ電子ボリュームを使う事で、繊細な音楽信号を全てパワーアンプに送れるという。

 コントロール出力は3系統あり、3台のRPA-W5STを同時にコントロール可能。付属のリモコンでも音量調整できる。

 セレクターは通信機用のロータリースイッチを採用。入力信号を、リレーを使わずに、強固な機械接点で選択しており、「元信号に忠実で純度の高い信号を出力」できるという。

 整流ダイオードには、「ウルトラファースト・リカバリー・ダイオード」を採用。高周波ノイズが極小でクリーンな電源とすることで、「滑らかで肌合いの良い音質を作り出す」とする。電源のコンデンサーには、ニチコン製「響一」を搭載。

 4つのアンプブロックで構成。アナログ電子ボリュームを各チャンネルに1個ずつ採用することで、セパレーションの向上を図っている。このボリュームは、高精度の固定抵抗を電子スイッチで切り替えるもので、音量の大小によって音質が変化しない。

 筐体の側面には、スプルース材と楓材をハイブリッドで使用。シャーシの振動を緩やかに減衰させ、「非常に心地よい繊細で表現力豊かな音色、『スペックの音』を生み出す」という。消費電力は10W、外形寸法は350×375×95mm(幅×奥行き×高さ)、重量は8kg。

「RPA-P5」の背面
付属のリモコン