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スペック、約52万円のプリメインアンプ「RSA-BW1」
2021年8月17日 08:30
スペックは、プリメインアンプ「RSA-BW1」を9月中旬に発売する。価格は528,000円。
スピーカーが発生する逆起電力を吸収し、スピーカーを瞬時に駆動、また瞬時に制動できるPWM方式のDクラスパワーアンプを搭載。“クラスD方式のアナログアンプ”にこだわって開発しており、電力エネルギーの約96%を利用できるという高効率FETや、大型電源トランスを採用。「従来のトランジスタ方式のアンプが抱える高温による歪みが無く、ハイ・スピードでクリアーな“音色“を実現した」という。最大出力は100W×2ch(4Ω)。
筐体の下部には、複数の樹種を組み合わせたアンダーベースを配置し、豊で自然な響きを再現。「やわらかい材、硬い材、長く振動が続く材、振動を吸収する材、共振ポイントの違いなど様々な樹種の組み合わせを試して“音色”を 調整している」という。
スプルース材とメープル材は、バイオリンの表板と裏板に使われている樹種で、音楽信号とともに振動して美しい音色を奏でるという。3本のウッドスパイクにはメープルを使用し、接地面は球状になっていて筐体全体を点で支えている。
アナログ電子アッテネーターとアナログPWM方式のクラスD・パワー段の組み合わせで構成。パワー段の直前にアナログ電子アッテネーターを配置することで、最大レベルで伝送されてくる音楽信号を音量調整のコントロール信号を受けたアナログ電子アッテネーターで音量調整し、パワー段の高効率FETで増幅している。
一般的なプリメインアンプでは、音楽信号を音量調整ボリュームに合わせて、マイナス方向に大きくレベルを絞ってパワーアンプ部へ届けるため、「音楽のディティールである微小な信号もレベルが下がり、伝送途中で微小な信号成分を失う可能性がある」という。
スペックが手掛ける“ピュア・ダイレクトシステム”では、音楽信号を最大レベルでパワーアンプ部に届けることで、微小信号を失うことなく伝達・増幅できるとのこと。
信号経路の最短化も徹底。発熱が少ないメリットも活かし、筐体に放熱孔が全く無い密閉構造を採用。埃の侵入を防げることで部品・素子の性能を永く保持でき、温度変動が少なく素子の劣化も少ないため、「安心して長期間ご愛用いただける」という。
電源部の電解コンデンサーには、ニチコン製の響一(ヒビキイチ)を採用。「Rコアトランスの力強いエネルギー感と相まって、その名の如く、まろやかで奥深い “響き” を生み出す」とする。
高周波歪率は0.02%(1kHz、80%出力時)。入力端子はバランス入力×1、RCAアンバランス×3。スピーカー端子は1系統。消費電力は無信号時15W、最大出力時180W(8Ω、100Hz)。外形寸法は440×414mm×120mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は14.5kg。