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ドローンの安全な飛行のため、低空の専用気象情報を提供する新サービス

 ドローンのフライト計画を補助するために、地上から上空150mまでの風速や降水情報をPCやスマートフォンからチェックできる「ドローン向け局地気象情報サービス」の試験運用が7月下旬からスタートする。Queen Bee and Droneと気象海洋コンサルタントが提供する。

長期計画用気象情報のイメージ
地上・風邪・気温の推移

 ドローンの飛行では、雨になると電子回路が誤動作したり、風速5mを超えるような状況では事故の危険性が高まるため、正確な気象予測が安全な飛行計画の立案では重要となる。そこで、ドローンが通常飛行する高度150m以下といった地表に近い部分の気象データを提供するというサービス。

 手がけているQueen Bee and Droneは、ドローンの操縦者などを育成するスクールを運営。気象海洋コンサルタントは、漁業関係者やプレジャーヨットなどに海象・気象情報を長年提供しており、地表を細かいメッシュに区切った地形データで補正するノウハウを保有。「局地的な風速データの解析によってドローンに有効な情報提供を目指す」という。

 空撮から物流など幅広いドローン事業者を対象としたサービスを予定しており、当面の試験運用として静岡県を中心とした東海地区の情報からスタート。本格的なサービス提供時には、全国をカバーする予定。

 6時間毎、10日先までの風や降水情報を提供する「長期計画用気象情報」、3時間毎3日先までの「短期計画用気象情報」、当日20分毎の風邪の局地解析情報を提供する「ローカル気象情報」などを用意する。

短期計画用気象情報のイメージ
ローカル気象情報のイメージ