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Cerevo、タイヤ回転数や加速度を表示できるアクションカム、プロジェクタロボ「Tipron」など
2016年9月3日 07:50
Cerevoは、ドイツで2日に開幕した「IFA 2016」において、スマート・スポーツブランド「XON」の開発中製品を紹介。別筐体のセンサー「LOG-1」から取得した加速度や傾きなどのデータを、撮影映像にオーバーレイ表示できるアクションカメラ「REC-1」などの最新情報を発表した。
REC-1とLOG-1
REC-1は、アクションカメラカメラと、外付けセンサーのLOG-1をセットにしたシステム。自転車やオートバイなどにそれぞれを取り付ける。LOG-1はIPX4相当の防水機能を持ち、底面に三脚穴を用意。市販のアクションカメラマウントなどを使って、スポーツ用品に固定できる。市販の取り付けベルトや結束バンドで取り付けられるベルト締め用アダプタも同梱。バイクや自転車のサスペンションや、操作ペダル、スイッチ類に取り付ける事もできる。
LOG-1には6軸の加速度、角速度センサーと、温度、気圧、磁気センサーを搭載。同梱のマグネットを貼り付けると、加速度センサーだけでは取得が難しいスイッチ類のオン/オフ情報、タイヤの回転数なども取得できる。こうした情報を、後述のカメラで撮影した映像にオーバーレイ表示可能。
カメラは電源と撮影スイッチのみのシンプルな機構で、撮影時の細かな設定は専用のスマホ用アプリから行なう。無線LANを使い、撮影した映像を、スマホのアプリから再生したり、取付角度の確認にも利用可能。カメラにGPSを搭載しており、走行ルートを動画にオーバーレイ表示することもできる。
価格はセットで299ユーロを予定。カメラのサイズは31×115×37mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約101g。動画は1080/60p、MPEG-4 AVC/H.264で撮影可能。画素数は約400万画素。ストレージはmicroSDカードを使用。マイクロHDMI出力などを備えている。カメラの防水性能はIPX4。
センサーのサイズは40×12×55mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約28g。電池はCR2032で、約7日間の使用が可能。
サイクリング向けのセンサー「RIDE-1」
ロードバイクなどの自転車に取り付け、各種データをセンシングするデバイス。2016年3月にソフトバンクの「+Style」でクラウドファンディングを実施、目標達成には至らなかったが、「支援者の要望などを踏まえて一定の市場があると判断、製品化することになった」という。
9軸センサーや温度、気圧、照度などのセンサーを搭載。無線LAN、GPSも備え、ANT+にも対応。9軸センサーで取得した環境データや、サイクリングモーションの様子、GPSで取得した走行距離、ルートなどの情報を、Bluetooth経由でスマホのアプリにリアルタイムで表示。ライブラリとして共有する事もでき、遠隔からモニタリングも可能。
自転車向けに既に存在するANT+対応の心拍、ケイデンス、スピードセンサーのデータを、RIDE-1に集約し、ログとして蓄積する事も可能。センサーの値にあわせて、自転車の設定を自動で調整するといった機能も今後アップデートで実現する予定。
こうしたログは、XON独自のWebサービスに保存。PCのブラウザやスマートフォンのアプリでチェックできるほか、グループで登録して複数人で共有する事も可能。
価格は299ユーロを予定。駆動時間は約15時間。対応アプリはiOS 8.3以降で、Androidにも対応予定。RIDE-1相当のセンサーを内蔵したロードバイク「ORBITREC」も用意する。
Tipron
プロジェクタを内蔵し、投影場所に全自動で移動するホームロボット。プロジェクタは3mの距離で80インチの投写ができ、スマホからリモートで本体を操作できる。プロジェクタユニットは縦横左右に動き、壁や天井など好きな位置に投写できる。
スピーカーも内蔵。本体のみで映像と音声が再生できる。HDCP対応のHDMI入力も用意し、パソコンやレコーダなどの映像も表示可能。Chromecastなどを使って、ネットの動画などを室内の好きな場所に投写できる。パネル解像度は1,280×720ドット。輝度は250ルーメン。
価格は2,499ユーロ。外形寸法は変形前が300×340×400mm(幅×奥行き×高さ)で、変形後は300×330×800mm(同)。重量は約9.5kg。5,900mAhのバッテリを内蔵。1本あたり、約1.5時間の投写が可能。ACアダプタも同梱。深度センサー、IRセンサー、9軸センサーなども搭載する。