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Cerevo新アクションカムは、スノボの荷重/重心データを自分視点映像にオーバーレイ

 Cerevoは2日、Bluetooth通信対応スノーボード・バインディング「SNOW-1」と連携し、自分視点のスノーボード撮影動画に、荷重などのスノーボードの測定データを重ねて表示可能にするアクションカメラ「REC-1」を発表した。今冬の発売を予定しており、価格は299ドル前後の見込み。日本価格は未定としている。

REC-1。スノボの測定データを撮影映像に重ねて表示

 また、SNOW-1と連携するBluetooth接続の骨伝導ワイヤレスヘッドセット「BONE-1」も今冬発売。価格は169ドル程度。ドイツ・ベルリン開催されるIFA 2015のプレスカンファレンスにおいて発表し、IFA会場で実機を展示する。

BONE-1

 SNOW-1(年内発売/約500ドル)は、Bluetooth通信モジュールや各種センサーを内蔵し、スノーボードのテクニック習得などに利用できるスノーボード・バインディング。荷重センサーを内蔵しており、装着したスノーボーダーの荷重の掛け具合や重心位置を計測できるほか、曲げセンサーでスノーボードの部位別しなりの検知や、加速度/ジャイロセンサーにより、ボードがどんな角度・角速度になっているかを検出する。

SNOW-1

 今回発表したREC-1とBONE-1のいずれも、このSNOW-1との連携を想定した、同社のスマートスポーツ用品ブランド「XON(エクスオン)」製品となる。

REC-1

 SNOW-1との連携を想定した1080/60p対応のアクションカメラ。ウィンタースポーツ利用のためにIPX4相当の防水性能も備えている。

BONE-1

 特徴は、REC-1とSNOW-1を組み合わせて滑ることで、スノーボーダー視点で撮影した動画と、SNOW-1で測定した滑りのデータを重ねあわせて表示できること。これまでのスノーボードでは、感覚でしか捉えられなかった荷重の掛け方や重心などの情報を、自分視点の映像にオーバーレイして確認できるという。

SNOW-1で様々なデータを取得
バッテリは交換対応

 IEEE 802.11b/g/n無線LANやBluetooth 4.0を装備。撮影した動画をSNOW-1のアプリに取り込むことで、SNOW-1のデータと同時表示が可能になる。動画再生は無線LAN経由のストリーミングのほか、録画データをスマホに取り込んで本体内のローカル再生も行える。

 撮像素子の画素数は約4メガピクセル、記録解像度/フレームレートは、最高1080/60fps。記録メディアはmircoSD。GPSも内蔵している。マイクロHDMI出力やマイクロUSB端子も備えている。バッテリは交換式。外形寸法は31×115×37mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約120g。

BONE-1利用イメージ

 REC-1単体でも利用可能。REC-1専用アプリで、カメラ映像をストリーミング表示できるほか、アプリから操作して写真も撮影できる。

BONE-1

 近未来的なデザインにこだわったという、Bluetooth接続の骨伝導ワイヤレスヘッドセット。耳に入ってくる音を遮らない骨伝導かつ、スポーツ中でも邪魔にならないワイヤレスというIoT×スポーツで重要な要素を抑えながら、これまでにないデザインを採用したという。

BONE-1

 SNOW-1のアプリと連携することで、SNOW-1で測定したデータのフィードバックをリアルタイムで音で通知。首かけ型のため、ゴーグルなどを邪魔せず装着できるほか、骨伝導で耳の穴を塞がずに音を伝えることで、周囲の音を確認して滑ることができるという。

 単体のヘッドセットとしても利用可能。Bluetooth 4.1に準拠し、対応プロファイルは、A2DP/AVRCP/HFP/HSP。連続再生時間は約5時間。外形寸法は140×150×30mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約40g。

利用イメージ

(臼田勤哉)