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耳が痛くならない「ワイヤレス・エアー・ヘッドフォン」。ヤマハが音質協力
2016年9月29日 19:33
耳に直接触れない独自構造のBluetoothヘッドフォン「VIE SHAIR(ヴィー・シェア)」の製品化に向けたクラウドファンディングが、9月29日より「Makuake」でスタートした。ヤマハが開発パートナーとして協力し、Omotenasyが企画・デザイン・製品化を進める。1台24,900円(税込)からで、製品出荷は12月から順次行なわれる予定。目標金額は100万円で、9月29日19時現在、95万5,800円が集まっている。
VIE SHAIRは、耳の周りを覆うように3Dデザインされた「エアーフレーム」をハウジングに取り付け、「オープンエアで音楽を聴いているような自然な音楽体験をもたらす」ワイヤレスヘッドフォン。Bluetooth 4.2 BLEに準拠している。カラーは黒と白の2色を用意。既にKickstarterで17万5千ドル(約2,000万円)を調達しているが、Makuakeで追加の資金集めを行ない、本格的な製品化を目指す。
装着時はハウジングが耳に触れず、エアーフレームとヘッドバンドによって支えられる。骨組み状の「オープン・エアーフレーム」と、六角形デザインの「クローズド・エアーフレーム」を用意し、付け替えが可能。メガネなどに使われる特殊樹脂を素材としており、装着時はストレスが少なく長時間利用しても痛くならないという。
オープン型は周囲の音が聞こえる構造で、音楽を聞きながら会話が楽しめ、”ライブ会場の大型スピーカーで音楽を聴いているような、開放的かつ迫力のある音体験をもたらす”とする。VR体験中に周囲の音を確認したり、カラオケ音源を聞きながら歌ったり生の楽器音を聴くなどの用途も想定している。
クローズド型は音楽観賞に没入したい時や、周囲の騒音を防いで集中したい場合向け。共振リスクを避けて音が拡散する構造で、スタジオで音楽を聴いている感覚を味わえるという。
ヤマハはVIE SHAIRの開発スタート当初より、オーディオ技術やDSP技術を提供。58mm径の全面駆動平板ユニットや、ヤマハのオーディオコーデック「MACH5(マックファイブ)」を採用し、音質にこだわった仕様とした。今後は製造における協力も予定している。
内蔵のリチウムポリマーバッテリで駆動し連続8時間使用可能。音楽をワイヤレス共有できる「オン・エアー機能」を備え、30m圏内にあるヘッドフォン同士で音楽を共有できるという。ステレオミニのアナログ入力も備え、Bluetooth非対応デバイスとも接続可能。ハウジングにはフルカラーLEDリングを備え、さまざまな色に発光する。重量は約270g。
iOS/Android用のスマホアプリも用意し、iOS 8以降とAndroid 4.3以降に対応。。3バンドイコライザ機能で、LOW/MID/HIGHの周波数帯を選択して±12dbの範囲で調節可能。ハウジングLEDの色変更も可能で、消灯もできる。アプリ経由のファームウェアアップデートにも対応する。