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4K/8Kに特化したカメラレンズフィルター「ZX」。ガラスの平面性を向上

 ケンコー・トキナーは、4K/8Kの高解像度に特化したというカメラ用レンズフィルター「ZX(ゼクロス)」を発表。第1弾製品として、レンズ保護フィルター「ZX プロテクター」を11月11日より発売する。フィルター径49mm~82mmの9サイズを用意し、価格は6,100円~11,700円。

ZX プロテクター
フローティングフレームシステムの構造

 新開発の「フローティングフレームシステム」を採用した新世代のレンズフィルターで、平面性が高く4K/8Kの高解像度カメラに対応するという。ZX(ゼクロス)というネーミングについては「ガラスへの負担を限りなくZERO(ゼロ)に近づけた次世代の光学フィルター。『X』は “ストレスゼロ”から生まれる真実の像(倍率=X)」と説明している。一眼レフのカメラマンなどに向けて、特に大口径レンズのフィルター用として提案する。

 新開発のフローティングフレームシステムは、ガラスを固定する部分に特殊弾性緩衝剤を使用し、フィルターガラスへの負荷を低減。平面性が高く、レンズ本来の描写力を引き出すという。

面精度を表す指標のニュートンリング。リング本数が少ないほど平面性が高く、形状が円に近いほど平面の歪みがないことを表す。左がZXプロテクター、右が一般的なフィルター
撮影した画像の比較。左がZXプロテクター、右が一般的なフィルター

 ガラス面の反射率を可視光域で片面0.3%以下とする反射防止コートの「ZRコート」も採用。フィルター装着による画質への影響を抑制。また、ガラスのコーティング最終層に耐久性の高い撥水・撥油コーティングを成膜。水や油を弾き、指紋などの汚れが付着しても簡単に拭き取れるという。金枠の内径はV型形状で、平らな面を減らすことで反射を防止している。

 高純度の原料を溶解して作った透明度の高いガラスを使用。可視域から赤外域に至る広い波長域で高い透過率を持つという。フィルターガラスの外周には墨塗り加工を施し、 内面反射を防止。逆光撮影時のフレアやゴーストの発生を軽減する。

 レンズ取付ネジには潤滑加工(ドライルーブ処理)を施し、滑らかにレンズへの着脱が行なえるという。フィルター枠の先端には全周ローレット(滑り止め)加工を施している。

 超広角レンズ使用時にケラレにくい薄枠設計を採用。レンズキャップの取付にも対応する。紫外線吸収フィルターケースも付属する。

【ラインナップとフィルター径、価格】
49S ゼクロスプロテクター(49mm) 6,100円
52S ゼクロスプロテクター(52mm) 6,400円
55S ゼクロスプロテクター(55mm) 6,900円
58S ゼクロスプロテクター(58mm) 7,200円
62S ゼクロスプロテクター(62mm) 7,800円
67S ゼクロスプロテクター(67mm) 8,600円
72S ゼクロスプロテクター(72mm) 9,200円
77S ゼクロスプロテクター(77mm) 9,850円
82S ゼクロスプロテクター(82mm) 11,700円