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ヤマハ、プロ向けモニターヘッドフォン最上位「HPH-MT8」。軽量な「MT5」も

 ヤマハは、プロ向けのスタジオモニターヘッドフォン「HPH-MT8」と「HPH-MT5」を11月中旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は「HPH-MT8」が25,000円前後、「HPH-MT5」が15,000円前後。「HPH-MT5」はホワイトモデル(W)も用意する。いずれの機種も、主に楽器店やプロ向けの機器を販売する店舗で取り扱われる予定。

プロ向けのスタジオモニターヘッドフォン最上位「HPH-MT8」

 スタジオでのレコーディング、ミキシング時のモニタリングに加え、高い音圧レベルと耐久性で、ライブ時のモニタリングまで対応できるというヘッドフォン。「HPH-MT8」はモニターヘッドフォンの最上位モデルと位置付けられており、「精確性・解像度を追求、全帯域に渡り高い分解能と追従性を実現した」という。「HPH-MT5」は、「上位機種の音作りを踏襲しながらも全帯域にわたりバランスのとれたサウンドが特長」という。

軽量設計の「HPH-MT5」。右はホワイトモデルの「HPH-MT5W」

 CCAWボイスコイルとネオジムマグネットを使ったカスタムドライバを採用。口径はMT8が45mm、MT5が40mm。ドライバ角度やバッフル、吸音材まで入念なメカ・音響設計を施す事で、「音源のもつ情報量を余すことなく再現し、フラットかつ定位感に優れた」サウンドを実現したという。

 再生周波数特性はMT8が15Hz~28kHz、MT5が20Hz~20kHz。インピーダンスはMT8が37Ω、MT5が51Ω。

 ハウジングは密閉型で、オーバーイヤータイプ。装着性と遮音性を重視した設計になっている。片耳モニターも可能。折り畳んで収納する事もできる。ハウジングはABS。

 MT8のみ、アームにアルミダイキャストを使い、イヤーパッドには適度な湿り気と革のような滑らかさを持つというプロテイン配合の合成レザーを採用。MT5は軽量設計で245gを実現。長時間の使用でも負担が少ないという。MT8の重量は350g。

 出力音圧レベル(1kHz)は、MT8が102dB SPL/mW、MT5が100dB SPL/mW。ケーブルは脱着可能で、MT8は3mのストレートケーブルと、1.2mのカールケーブルを同梱。MT5はストレートケーブルのみとなる。入力端子はステレオミニで、標準プラグへの変換アダプタも同梱する。

 なお、これらのヘッドフォンは、11月16日~18日の3日間、幕張メッセで開催される「2016年国際放送機器展(Inter BEE 2016)」で展示される。