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NHK、総合/Eテレのネット同時配信実験を11月実施。見逃し配信も

 日本放送協会(NHK)は、NHKの地上デジタル放送をインターネットで同時配信する実証実験を11月28日~12月18日の3週間実施する。対象番組のうち一部を見逃し配信する試験も行なう。11月1日から、NHKネットクラブでモニター受付を開始する。

 NHK総合テレビ・教育テレビ(Eテレ)のテレビ放送(東京・神奈川・埼玉・千葉)と同じ内容を、インターネットを通じて再配信する実証実験。昨年度も実施しているが、今回は新たにEテレの配信や副音声、マルチ編成などに対応する。さらに要望が多かったことから、同時配信番組のうち見逃し配信が可能な番組については、放送終了直後から1週間配信するという。

 期間は11月28日~12月18日で、時間帯は午前7時~午後11時までの1日16時間以内。なお、番組によってはネット配信を行なわないものもあるという。

 モニターはNHK受信契約者とその世帯構成員が対象で、NHKでは約3,000人のモニター募集を11月1日から実施する。NHKネットクラブのプレミアム会員になる必要がある。インターネット調査会社のモニターからも募集を行ない、総数は1万人以内。

 実証実験は、1月に公表した「平成28年度 インターネットサービス実施計画」に「試験的提供B」として記載していたもの。同時配信試験を通じて視聴ニーズの確認や、配信基盤と関連システムの連携の負荷、権利処理に関する課題などについて検証を行なう。また、見逃し配信の利用動向や、見逃し配信/放送/同時配信の利用行動の相互関係、同時配信と比べた視聴ニーズについても検証する。費用は同時配信試験が3億円、見逃し配信試験が2.3億円を見込んでいる。