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ATOMOS、4K/60p対応のモニタ一体型レコーダ「SHOGUN INFERNO」を10月14日発売

 ATOMOSは、デジタルカメラのHDMI出力を4K/60pでキャプチャできるモニタ一体型レコーダ「SHOGUN INFERNO」を10月14日より発売する。価格は257,408円。

SHOGUN INFERNO

 米国で4月に開催された放送機器展「NAB SHOW 2016」において発表された、ATOMOSのモニタ一体型レコーダ最上位モデル。当初、'16年第3四半期の発売とアナウンスしており、発売日などの詳細が決定した。

 従来のSHOGUNシリーズからプロセッサを一新しており、性能向上により4K/60p収録を実現。カメラからのHDMI出力を最大4K/3,840×2,160ドット、10bit 4:2:2で、Apple ProResやDNxHR形式で録画できる。ソニーのPXW-FS7やPXW-Z100、パナソニックのAG-DVX200からのHDMI収録に対応するが、カメラ側の仕様により4K/60p収録はいずれも8bit 4:2:0までとなる(ソニーのカメラは出力スペック非公表)。

 7.1型/1,920×1,200ドットのIPS液晶パネルを備え、映像のモニタリングにも対応する。タッチ操作に対応。輝度は1,500nit。ストレージは2.5インチSSDが利用可能。ただし、4K/60p収録への対応を動作検証できているのはSanDisk Extreme Pro(960GB/480GB/240GB)の3製品のみ。今後、他のSSDについても確認でき次第、ATOMOSのWebサイトで告知予定としている。

 入力端子として、HDMI 2.0、12G-SDIに加えて、3G-SDIを4系統装備(うち1系統は12G-SDIと共用)。出力端子はHDMI 2.0と12G-SDI。

背面

 その他、LogガンマによるHDR映像のモニタリング用「Atom HDRモード」や、収録現場のディレクターモニタでの視聴を可能にするPQ in/out(PQガンマ入出力)などを備える。

 外形寸法は215×130×45mm(縦×横×厚さ)で、バッテリを省いた重量は715g。5,200mAhバッテリ×2、バッテリチャージャー、USBドッキングステーション、マスターキャディー2(SSDケース)×5個、サンフードなどが付属する。

 本体ファームアップデートに対応しており、製品発表当初、搭載予定としていた以下の機能を、今後のアップデートで提供する。

  • 3G-SDI×4のクワッドリンクSDI入力を用いた4K/60p入力
  • Sony FS RAWハイフレームレート(120/240fps)収録
  • 4K/30pまでのCinemaDNG収録

 さらに、9月に対応を予告していた以下の機能も将来のファームウェアアップデートで提供予定。

  • ARRI RAWとPanasonic VaricamLT RAWのサポート
  • ハイブリッドログガンマ(HLG)対応
  • スケジュール再生(タイマー)のサポート