final、“3Dプリンタでしか作れない”チタン筐体イヤフォン。約45万円

　S'NEXTは、“3Dプリンタ造形にしかできない”特殊形状のfinalブランドイヤフォン「LAB II」を10月22日より発売する。価格は45万3,600円(税込)。世界200台の限定生産となる。

final「LAB II」

　「今までに無いものを作る」をコンセプトとした「LAB(laboratory)」シリーズの第2弾製品で、3Dプリンタ造形にしかできないメッシュ形状のチタン筐体に加え、メカニカルイコライザーも3Dプリンタ造形とし、高域特性を改善。「音を追求した結果としての特殊形状」としている。

　15mm径の新開発ダイナミック型ドライバーユニットを採用。筐体は、チタン製で背面をフルオープンとして、前面の音導管が振動板前後の干渉を防ぐ事で、低域特性を改善。筐体外側のメッシュ形状は、耳道と筐体間に僅かな隙間を生じさせる設計とし、閉塞感の無い自然な音場を実現するという。

新開発ダイナミック型ドライバを搭載

　従来の金属の3Dプリンタ造形は平滑度が悪く、商品を作る障害となっていたが、S'NEXTでは、化学処理法を新たに開発し、高い光沢を実現。「チタンの3Dプリンタ造形品としては、現在世界最高レベルの平滑度」としている。そのため、金属3Dプリンタ造形で高い技術とノウハウを持つ、NTTデータエンジニアリングシステムズと協力して開発した。

　S'NEXTの川崎本社で製造。感度は110dB/mW、インピーダンスは22Ω。重量は31g。リケーブルに対応し、イヤフォン側の端子はMMCX。ケーブル長は1.2m。真鍮製のキャリーケースや、交換用粘着剤付きダストフィルターが付属する。

端子はMMCX

ケーブル

キャリーケースも真鍮製

　なお、10月22日、23日に東京・中野サンプラザで開催される「秋のヘッドフォン祭2016」会場で、22日13時30分から発表会を開催。14時以降は予約者を対象とした試聴会も行なわれる。詳細は同社ホームページで案内する。