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エレコムがDXアンテナ買収へ。船井電機と協議開始

 船井電機とエレコムは7日、船井の連結子会社であるDXアンテナの株式を、エレコムが譲り受ける方向で、協議を進める基本合意書を締結すると発表した。

 DXアンテナは2001年11月に船井電機の子会社となり、国内で各種アンテナやテレビ受信関連機器の製造販売などを展開している。現在の船井の持株比率は96%。

 船井は、主要な販売市場である北米で、価格競争などによる液晶テレビ事業の売上が落ち込みが続いていることから、経営資源の集中を図るため、DXアンテナの売却先を模索していたところ、エレコムから「全株式を譲り受けたい」との申し出があったという。

 11月7日に開催された船井の取締役会において、エレコムへの株式譲渡に向けての具体的な協議を進める基本合意書を締結することを決議。株式譲渡契約締結は、'17年1月中を見込んでおり、株式譲渡日は同年2月末を予定。譲渡株式数や譲渡価額などは、今後の協議により決定次第、公表するという。

 今回の譲渡について船井とエレコムは「取扱い製品のマーケットが近接していることに加え、販売チャネルの重複が少ないことから、販売面での相乗効果が見込まれると期待している」とコメント。船井は「特にエレコムの持つ家電量販店を中心とした販売力は、DXアンテナの売上拡大に大きく貢献する」としている。