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ソニーα初の写真家/映像制作者向け展示会「Meet “α” for Professional」

 ソニーマーケティングは、写真家などのソニー・イメージング・プロ・サポート会員を対象としたデジタル一眼カメラαシリーズの展示・体験イベント「Meet “α” for Professional」を12日に開催する。αシリーズのカメラやレンズ、アクセサリなどが一堂に会するイベントで、会場は東京タワーメディアセンター内「STAR RISE TOWER」5階 スタジオジュピター。開催時間は11〜18時。開催前の10日・11日は招待者向けとなっている。

ソニーマーケティングがプロ向けαシリーズカメラ展示会を開催。DJIやATOMOSなど協賛メーカー各社が一堂に会する
ソニーマーケティングの小笠原啓克氏

 写真家や映像制作業界のプロが、機材の試写や業務向けソリューションを体験できるイベント。ATOMOSやBlackmagic Design、DJI JAPAN、ティアック、プロフォトなど、協賛メーカー各社による写真/映像制作用のソリューション展示も行なわれる。ソニーマーケティング プロダクツビジネス本部 デジタルイメージングビジネス部の小笠原啓克氏は、「プロユースに限定したαシリーズのイベントは初」としている。

 今回の企画の背景として、小笠原氏は「デジタルイメージング機器の市場規模は全世界でゆるやかな縮小傾向にあり、レンズ交換式セグメントの数量ベースではフルサイズセンサー機種など、高付加価値モデルにシフト。ソニーの一眼カメラの中でも、フルサイズモデルが金額ベースで成長している。ユーザー層の割合もエントリー層が減少し、プロ・ハイアマチュアの層が高まってきている」と説明。彼らのサポートの一環として今回のイベントを用意した。

αシリーズラインナップの拡充の歩み

 プロユースの現状として、写真家が一眼レフの動画撮影機能を使って映像制作も行なうようになるなど「従来、静止画・動画の表現方法の間にあった“垣根”がなくなって融合が進んでおり、今後もその流れは広がる」として、こうした撮影ニーズに応えてα7シリーズのラインナップを拡充してきたことを説明。ユーザーアンケートの調査においても、α7SII/α7RIIが写真家や映像制作業界で使われ始め、高評価を得ているとした。

「静止画・動画の表現の“垣根”がなくなってきている」
デジタルイメージング機器の市場トレンド
プロ・ハイアマチュア層の割合が増加

 プロ活動を支援する取り組みとして、「ソニー・イメージング・プロ・サポート」の体制も強化。ソニー製のカメラやレンズを業務利用するユーザー向けの会員制サポートプログラムで、優先修理対応や修理期間中の代替機貸出などを行なう。従来はその窓口を銀座のショールーム内に設けていたが、今後はソニーストア大阪・名古屋・福岡・札幌('17年春オープン予定)にも展開していく予定。

最新αを試写できるコーナー。発売目前のAマウント機「α99 II」も

 会場では最新αシリーズのカメラ・レンズ・アクセサリが展示されているほか、静止画や動画のシューティングコーナーが用意され、それぞれ簡易セットが組まれている。その場でαシリーズのデジタル一眼やレンズを試すことが可能。

最新αシリーズのカメラ・レンズ・アクセサリを展示
最上位レンズシリーズ「G Master」のカットモデルを展示
Aマウントシステムの展示
APS-Cモデルのボディやレンズ、アクセサリ製品
コンパクト機の「RX」シリーズも展示されている

 動画撮影コーナーでは、11月25日発売のAマウント最上位機「α99 II」を用意。実際に試写してダイナミックレンジの広さや、120fps動画の撮影クオリティを確認したり、S-Log3撮影・カラーグレーディングといった撮影・映像処理の流れを体験できる。

11月25日発売のAマウント最上位機「α99 II」
動画撮影コーナーにはα99 IIやα7II、レンズ交換式ビデオカメラ「PXW-FS」シリーズが用意され、撮影比較しながら試せる
α99 IIを使い、動いているオブジェの120fps動画撮影を試せる
α99 IIによるS-Log3の試写コーナーも
白い壁に貼った、色味の異なる白紙をそのまま撮ると、右上の境界が白飛びで見えない
S-Log3撮影によって白とびを抑え、境界が分かるように。カラーグレーディングなど後処理も楽になるという

 また、α7IIに電動ズームレンズ「FE PZ 28-135mm F4 G OSS」を組み合わせ、55型BRAVIAでカメラのライブビューのHDMI出力を全画面表示しながらピントチェックするといった体験も可能。

電動ズームレンズ「FE PZ 28-135mm F4 G OSS」を装着したα7II
足元の55型BRAVIAで、カメラのライブビューをHDMI出力

 静止画撮影コーナーでは、αシリーズ用の無線ライティングシステムと、プロフォトのライティングシステム「Air Remote TTL-S System」('17年初頭発売)を組み合わせた簡易スタジオを設営。α7RIIに装着したソニーのストロボ用無線コマンダーから他社製ストロボにワイヤレス接続し、手軽にコントロールできることをアピールしている。

静止画撮影コーナーの簡易スタジオ
α7RIIにワイヤレスコマンダー「FA-WRC1M」を装着

 このほか、アクションカムシリーズの展示やプロサポートの説明員による機材相談コーナーも設けられている。

カメラ機材の相談コーナー
アクションカムの展示も行なっている

 協賛メーカー各社ブースでは、αシリーズと組み合わせたさまざまな撮影・編集ソリューションを紹介。また、セミナーコーナーでは、Blackmagic Designによる撮影・編集のワークフロー紹介や、ATOMOSのモニター一体型レコーダ、TASCAMのオーディオレコーダについてのセミナーが開催される。

ATOMOSブースでは、液晶モニタ一体型レコーダ「NINJA FLAME」とα7RIIを組み合わせた活用を提案
ティアックブースではTASCAMのリニアPCMレコーダ/ミキサー「DR-701D」を展示
DJI JAPANブースでは、3軸ハンドヘルドジンバル「RONIN」やドローンの「Inspire 1」、「Mavic Pro」を用意
Blackmagic Designブースはモニター一体型レコーダ「Video Assist 4K」やカラーグレーディング用ソフト「DaVinci Resolve」などを出展
デジタル一眼用ショルダーリグ「ZACUTO」シリーズを展示しているノビテックブース
日本マイクロソフトはクリエイター向けノートPC「Surface Book」を展示。ソニーのプロサポートプログラムでは会員への貸し出しも行なっている