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11周年を迎えたe-onkyo music。毎月11日にいい音キャンペーン。3Dハイレゾも

 オンキヨー&パイオニアイノベーションズが運営するハイレゾ音源配信サイト「e-onkyo music」は、サービス開始11周年を記念して毎月11日を「e-onkyo musicの日」に制定、同日に「いい音キャンペーン」を展開する。初回は11月11〜14日正午まで、購入額に応じたポイントの還元率アップや抽選でハイレゾプレーヤーなどが当たる。詳細は後述する。

e-onkyo music、毎月11日に「いい音キャンペーン」開催

 いい音キャンペーンは、e-onkyo musicの「e」と「11」をかけた「いい音にまつわる企画」第1弾として実施。

 キャンペーン期間中、全ての楽曲購入者を対象に、購入金額に対して還元されるポイントが通常の10%から11%にアップする。これに5つの会員ランクごとに異なるポイント付与率も加算され、最高ランクのダイヤモンド会員では14%のポイント還元が受けられる。各会員ランクの還元率は下記の通り。なお、会員ランクは「プレミアム会員サービス」の一環で、過去6カ月の購入金額に応じて設定されているもの。


    期間中のポイント還元率
  • ダイヤモンド会員:14%(13%)
  • ゴールド会員:13%(12%)
  • シルバー会員:12%(11%)
  • レギュラー会員:計11%
    ※カッコ内は楽天ID決済時の付与率

 期間中、楽曲を3,000円(税込)以上購入すると、抽選でオンキヨーブランドのハイレゾプレイヤー「DP-X1A」や、パイオニアブランドの「XDP-300R」が当たる。また、ビットキャッシュ決済を利用した楽曲購入者の中から抽選で11人に、1,111円分のビットキャッシュをプレゼントする。

DP-X1A(左)とXDP-300R(右)

YouTubeでアーティストの「いい音」メッセージ。3Dハイレゾ楽曲配信も

 「e-onkyo musicはアーティストとリスナーをつなぐプラットフォーム」というコンセプトの元、YouTube上にe-onkyo musicチャンネルを開設。“ミュージックラバー ミーツ ハイレゾ”をキーワードに掲げ、「いい音」にまつわるアーティストのメッセージなどさまざまなコンテンツを発信していく。11日時点では、Do As InfinityやChouCho、Suaraらによる「e-onkyo musicの日」制定を祝う動画コメントが公開されている。

「e-onkyo musicの日」制定を祝う、アーティストの動画コメントが上映された

 e-onkyo musicの新たな取り組みとして、英メトロポリススタジオとのコラボレーションによる「3Dハイレゾ楽曲」の配信もスタート。ダミーヘッドマイクを使って音の響きに立体感をもたせたバイノーラル録音音源を96kHz/24bitのWAV/FLACで配信するもので、タイトルは「3D Binaural Sessions at Metropolis Studios」(アルバム1,800円/単曲500円)。

 ダミーヘッドマイクをヒモで吊り下げて高速回転させながら録音するなど、レコーディング手法にも工夫を凝らして3D感を強調したもの。参加アーティストは伊藤ゴロー、藤倉大、海外の実力派アーティストとしてピエール・オライリー、マロリー・トーを迎えている。

3Dハイレゾ楽曲の収録風景が紹介された

配信約26万曲、5年で売上16倍に成長。“ハイレゾの女王”井筒香奈江も登場

オンキヨー&パイオニアイノベーションズの畑光史氏

 e-onkyo musicは'05年8月にスタートし、今年でサービス開始11周年を迎えた。オンキヨー&パイオニアイノベーションズ ネットワークサービス事業本部 コンテンツ部長の畑光史氏は「配信楽曲数は'11年から6年で17倍に拡大し、'16年11月時点で約26万曲まで増加。配信レーベル数は約1,100。'15年度の売上高は、'11年度と比べて16倍に伸長した」とコメント。高音質フォーマット音源の配信にも積極的に取り組んでいることなどを紹介した。

15年度の売上高は'11年度の16倍に伸長
配信楽曲数は約26万曲('16年11月時点)
e-onkyo musicの購入楽曲を自動ダウンロードできるNASやBDレコーダなど、連携機器も拡大

 「e-onkyo musicの日」制定記念のトークセッションでは、オーディオライターの野村ケンジ氏が司会進行を務め、アーティストの井筒香奈江さん、ランティスの音楽プロデューサーである佐藤純之介氏が登場し、それぞれの観点から「ハイレゾ」について語った。

トークセッションの様子。左から野村ケンジ氏、井筒香奈江さん、佐藤純之介氏
井筒香奈江さんによるミニライブも行なわれた

 “ハイレゾの女王”の異名を持つ井筒さんは、「時のまにまに III」の製作時に、初めてハイレゾ音源に触れたという。「CDには収まりきらない(スタジオの)空気感が、ハイレゾではリスナーに伝わることが嬉しい。32bitマスタリングの音源(「リンデンバウムより」)も売れるか心配だったが、予想を遥かに超えてとても良く売れた。ハイレゾだからといって歌い方を変えることはないけれど、まずはとにかく聞いていただきたい」(井筒さん)。

 佐藤純之介氏は、「もともと機材マニアなところがあって、器は大きい方が良いと思っている。ハイレゾブームも手伝って、最近はマスタリングスタジオを会社に新設してもらえるなど、制作プロセスにお金がかけられるようになり、レコーディング時もより良い音が録れるようになった。ユーザーの視聴環境も向上していて、そこに合わせたクオリティの音作りを意識している。いずれハイレートな音源が当たり前になることを目指したい」と話した。