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「ポタフェス2025 大阪」開幕。FIIOのスティックDACアンプ「QX13」に注目

グランキューブ大阪

e☆イヤホンによるポータブルオーディオの展示試聴イベント「ポタフェス2025 大阪」が5月31日に開幕。会場は大阪のグランキューブ大阪。入場は無料。各社が注目の最新モデルや試作機を展示している。ここではエミライブースをレポートする。

FIIO「QX13」

QX13

スティック型DACアンプのハイエンドモデル「QX13」が参考展示。発売時期と価格はともに未定。KAシリーズの上位機種という位置づけになっており、実質「KA17」の上位モデルとなっている。

ESS製のSabre Proシリーズの最新フラッグシップ8チャンネルDAC「ES9027PRO」とXMOSフラッグシッププラットフォーム「XU316」、Ti製高性能オペアンプ「INA1620」を搭載し、USBデコードは最大PCM 768kHz、DSD 512をサポート。

専用充電ポートから電源供給し、ハイゲインを実現するデスクトップモード搭載し、最大出力は900mWを実現している。

出力は3.5mmシングルエンドと4.4mmバランス。カーボンファイバーボディに1.99型IPSフルスクリーンを装備。

FIIO「FT7」

FT7

オープンプラナーヘッドフォンのフラッグシップモデルとして開発されている「FT7」が参考展示。今夏発売予定で、価格は未定。海外での予価は税別699.99ドル。

106mmプラナードライバーと、1μm厚の金メッキダイアフラムを搭載。独自のダブルプレート・ボイスコイル設計とユニフォーム等磁界設計により、高精度な音響再現を実現している。

軽量なカーボンファイバー・フレームと大型ゼブラウッド製イヤーシェルによる高級感あるデザインも特徴。人間工学に基づいた3軸回転と12段階調整可能なスライド機構を備え、快適な装着感も追求。交換可能なプラグ設計になっている。

感度は94dB/mW@1kHz、110dB/Vrms@1kHz。ケーブルは6N液体窒素冷却単結晶銅ケーブル。

またFT7などの試聴向けに、4月に発売されたiFi audioのUSB DAC内蔵ポータブルヘッドフォンアンプ「iDSD Valkyrie」も用意している。

iDSD Valkyrie

FIIO「FX17」

FX17

FX17は、10mmリチウム・マグネシウム合金ダイナミックドライバー×1基、Knowlesカスタム中高域BAドライバー×4基、静電ドライバー×8基で構成された5ウェイ・マルチドライバーのハイブリッドIEM。今夏発売で、価格未定。海外での予価は税別1,499ドル。

特許取得済みの音響フィルター構造を搭載。セミオープン・アコースティック・リアチャンバー設計を採用しており、周波数応答範囲は8Hz~40kHz。インピーダンスは16Ω@1kHz。感度は104dB/mW@1kHz。

5軸CNC加工によるチタン合金筐体で、ケーブルには金・銀・銅ワイヤーを使用。交換可能なプラグ設計で、3.5mm/4.4mm/Type-Cプラグを標準付属する。重量は片側約12.2g(ケーブル除く)。

FIIO「M21」

M21

大阪でも注目の参考展示となっているのが新DAP「M21」。今夏発売予定で、価格は未定だが、海外での予価は税別299.99ドル。4.7インチの小型ディスプレイを備えたコンパクトなDAPで、カラーはチタンゴールド/ブルー。

6nmプロセスのQualcomm 680 MCUを搭載するほか、4基の「CS43198」マトリックスDACも搭載。2段階のイヤフォンンプ構造で、最大950mWの出力を実現。ヘッドフォン出力は3.5mmと4.4mmを備え、ライン出力も兼ねている。

USB接続で、デスクトップでの使用も想定した設計で、USB DAC利用時に使うUSB-Cと、給電用USB-C端子を個別に装備。4,000mAhのバッテリーを搭載し、バランス出力時で最大12時間の再生が可能。

FIIO「RR11」

RR11

今夏発売予定のポータブルステレオFMラジオ「RR11」も参考展示。価格は未定で海外での予価は税別49.99ドル。13mmの薄型アルミ合金ボディに、アナログチューニングに使用するスクロールホイールを備えているのが特徴。

内部にはSilicon Labs製の高性能FMラジオレシーバチップ「Si4831」を備え、幅広い周波数をクリアで安定した品質で受信できるという。64~108MHzの超広帯域FM周波数をサポートする。アンテナは、接続したヘッドフォンを使うだけでなく、高性能PCBゲインアンテナを内蔵。受信能力を大幅に向上させている。

FIIO「Snowsky ECHO MINI」

Snowsky ECHO MINI

ECHO MINIは、DAPのエントリーモデルでこちらもクラシックデザインが特徴となっている。今夏発売で、価格は未定。海外での予価は税別49.99ドル。

DACチップは「CS43131」を2基搭載。ディスプレイは1.99インチで、170×320ドットのIPSフルビューHDディスプレイ。

DSD、WAV、FLAC、APE、MP3、OGG、WMAなどのフォーマットもサポート。DSD 256、WAVは192kHz/24bit、FLACは192kHz/24bit、APEは96kHz/24bitまでサポート。Bluetoothにも対応し、SBCコーデックで送信できる。

DSD、WAV、FLAC、APE、MP3、OGG、WMAなどのフォーマットもサポート。DSD 256、WAVは192kHz/24bit、FLACは192kHz/24bit、APEは96kHz/24bitまでサポート。Bluetoothにも対応し、SBCコーデックで送信できる。

FIIO「Snowsky RETRO NANO」

Snowsky RETRO NANO

ECHO MINIと似た雰囲気のデザインとなっているRETRO NANOは、Bluetooth対応の高性能ポータブルヘッドフォンアンプ。6月6日発売で、価格はオープン。市場想定価格は10,780円前後。カラーはBlueとWhiteの2色。

DACチップは「CS43131」をデュアルで搭載。イヤフォン出力は3.5mmシングルエンドと4.4mmバランス出力を備える。アンプ出力は3.5mm出力で最大100mW(32Ω)、4.4mmバランス出力で最大220mW(32Ω)。

0.96インチTFTディスプレイを備え、コーデック情報、充電状況、音量、サンプリングレートなどを表示できる。Bluetooth 5.1受信対応で、AAC/SBC/aptX/aptX LL/aptX Adaptive/aptX HD/LDACコーデックに対応。さらに、USB DACモードも利用可能。

取り外し可能なリチウムバッテリーも特徴。バッテリー駆動時間は約7.5~9時間。FIIO Controlアプリからの設定変更やファームウェアアップデートにも対応する。

FIIO「Snowsky Anytime」

Snowsky Anytime

今夏発売予定で、海外での予価は税別29.99ドルと、コスパに優れるワイヤレスヘッドフォンとしている。「普段使いや外出時に最適なデザイン」で、音質と価格のバランスが取れているとのこと。

本体にはボタンやタッチパネルを備え、手軽な操作が可能。外部音を遮断するノイズアイソレーション機能も備える。

FIIO「Snowsky ANYWHERE」

45mmドライバーと独自の音響アルゴリズムにより、クリアで迫力のあるサウンドを実現するというポータブルBluetoothスピーカー。発売時期と価格はともに未定。海外での予価は税別19.99ドル。

IPX6等級の防水性能を持ち、屋外使用に対応。Auracastワイヤレス技術により最大2台のスピーカーを同時接続可能。

190gと軽量で持ち運びしやすく、マグネット付きロープで設置もできる。最大21時間の連続再生が可能。充電時間約2時間でフル充電となる。

そのほかGREEN FOUNDINGにて31日までクラウドファンディングを実施している完全ワイヤレスイヤフォン「NEXIEM」の試聴展示も行なっている。

NEXIEM