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1,000万円のDan D'Agostinoパワーアンプ「MOMENTUM M400」。800W/4Ωの高出力
2016年12月2日 19:06
アクシスは、米Dan D'Agostinoブランドのモノブロックパワーアンプ「MOMENTUM M400」を12月より発売する。価格はペアで1,000万円。
Dan D’Agostinoブランドの一号機として2011年に登場した「MOMENTUM Monoblock(M300)」のコンセプトを受け継ぎながら、新たなデザインの出力回路によりパワーを向上。アルミブロック削り出しシャーシに銅のヒートシンクを持つM300と同じ小型筐体に、400W(8Ω)、800W(4Ω)、1600W(2Ω)という、一回り大きな出力を備えている。入力端子はバランスXLR×1、出力端子はバインディングポスト。
パワーの向上だけでなく、高いSN比や、広いダイナミックレンジも特徴としており、「よりデリケートな音の温度感を伴う深い音楽的表現力」を持つという。
新たなドライバ回路により、出力段には従来の2倍の電流を送り込むことを可能にし、オープンループゲインを倍増。出力のパワーアップだけでなく、「よりオーソライズされた、極めてリッチな質感を音に与える」という。
ドライバ段とパワー段のパワートランジスタは、増幅素子として現在最も高速で高出力とされる同一のバイポーラ型を使用。NPN/PNPペアをドライバに4組、パワーに12組、計32個の構成となっており、それらをステンレススチールのファスナーで銅のヒートシンクにマウントしている。
各トランジスターのベースに結合されるコンデンサ/抵抗ネットワークは、超高周波数や、低インピーダンスのスピーカー負荷にも安定性が保たれるという特製品を使用している。
従来比で20%増強された1,800VAのパワートランスと、強力な整流/安定化回路を搭載。左右のヒートシンクには、M300と同じく銅を採用し、熱の吸収を改善している。また、一般的なフィン形状ではなくベンチュリ構造を採用。分厚い銅のヒートシンクブロックを縦に貫き、放熱穴は上下の開口部19mmに対して中央部を12mmと絞り込み、流体力学におけるベンチュリ効果を発生させ、効率よく熱を放出して冷却する。
アメリカの工場で手作業により組み立てられるMOMENTUMのシャーシは、無垢のアルミビレッド材から機械加工。共振に強く、RFI(高周波障害)や EMI(電磁干渉)からの高いシールド性能を持つ。ディスクリート回路を搭載する基板材にはスルーホール構造を採用。全ての抵抗に、1%誤差の高品位金属皮膜ユニットを使用している。アンプ回路は、信号経路へのキャパシタを挿入しない、入力から出力まで全段DC結合。
SN比は105dB、ゲインは26.5dB。本体前面にはパワーメーターを装備。ネジを露出させない本体デザインとなっている。消費電力は430W(1/3出力時)、690W(最大出力時)、0.5W(スタンバイ時)、65W(アイドル時)。外形寸法は318×546×133mm(幅×奥行き×高さ)、重量は40.8kg。