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Android搭載の「ThinkPad Stack」プロジェクタ。タッチパッドとスマホで操作
2016年12月6日 11:00
レノボ・ジャパンは、Android搭載でバッテリ駆動もできる「ThinkPad Stack モバイルプロジェクター(40AB0065JP)」を12月6日より順次発売する。価格は79,000円。法人向け販売は9日、Webでの直販は9日から開始する。
重ねて設置できるThinkPad用アクセサリとして'15年に登場した「ThinkPad Stack」シリーズの新製品。同シリーズにはBluetoothスピーカーや、10,000mAhのバッテリ、ワイヤレスルータ/HDDキットがあり、これらの上に重ねて設置できるほか、プロジェクタ単体でも利用可能。内蔵バッテリで約70分動作し、別売の「ThinkPad Stackパワーバンク」と組み合わせると、最長220分駆動できる。画面サイズは、投写距離4.5mで最大120型、0.2mで最小5.5型。1m投写時は27型。
外形寸法136×76×32mm(幅×奥行き×高さ)、重量361gのコンパクトな筐体に、Android 6.0を搭載し、本体のみで動画などを再生可能。16GBのストレージを内蔵するほか、別売の「ThinkPad Stack 1TBハードドライブ」を接続して、HDD内のファイルを再生できる。専用のメディアプレーヤーや、キングソフト製の「WPS Office」で動画や静止画、ドキュメントファイルなどの再生に対応。出力1Wのスピーカーを内蔵する。
無線LAN(2.4GHz/5GHz)や、Bluetooth 4.0を搭載。ただし、MiracastやWiDiには非対応。また、Google Playからのアプリのダウンロードと利用もサポート外となる。
プロジェクタのデバイスはDLPで、解像度は1,280×720ドット。入力は1080pや4Kの動画ファイルもサポートする。光源はLEDで、輝度は、ACアダプタ接続時が150ルーメン、内蔵バッテリまたは別売ThinkPad Stackパワーバンク利用時は100ルーメン。フォーカスはマニュアル。自動台形歪み補正機能も備える。
天面にタッチパッドを備えるのも特徴で、ファイル選択などの操作が、ポインタを動かして行なえる。また、写真などを2本指でピンチイン/アウトして、拡大/縮小することも可能。
HDMI入力を備え、パソコンなどと有線接続可能。専用のスマートフォンアプリ「ThinkPad Stack Assistant」もiOS版(12月中旬提供)/Android版(12月6日提供)を用意。同アプリにより、スマホをリモコンとして使用でき、別売ThinkPad Stack 1TBハードドライブ内のファイルを無線LAN経由で操作してプロジェクタから投写できる。
他のThinkPad Stack製品との接続はUSBで、端子はアクセサリ用のポゴピンを使用。ThinkPad Stack Bluetoothスピーカーとの接続時は、音声出力が2W×2chに拡張される。なお、同スピーカーとの接続時は、バッテリ駆動すると電力不足によりノイズが発生する可能性があるとしており、ACアダプタ接続を推奨している。
底面にチルト用のスタンドを備え、上に8度傾けて投写可能。さらに、ThinkPad Stackと重ねた時に全体をチルトできるスタンドも付属し、このスタンドでは8度または15度の調整が行なえる。プロジェクタ本体や付属スタンドの背面には三脚穴も備える。そのほか、Lenovo 65W トラベルACアダプタや、HDMIケーブル(1m)、ポーチなどが付属する。本体にはKensingtonロックのスロットも装備する。
なお、ThinkPadシリーズ製品としての品質を保つため、テスト項目として3軸方向の振動や、落下衝撃、高度/減圧、高湿度、低温/高温下の試験をクリア。アルコールやせっけん、オイル類などが付着した場合のふき取りテストなども行なっている。