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旭化成のAK4497EQや、ESSのES9028 Proをデュアルで搭載したUSB DAC、iCATから

 完実電気は、米iCATのDACを2モデル12月12日に発売する。価格は、旭化成エレクトロニクスの「AK4497EQ」をLR独立で搭載した「XDA-30」が209,000円。ESSの「ES9028 Pro」をLR独立で搭載した「XDA-21」が214,000円、カラーはどちらのモデルも、ブラックとシルバーを用意する。

旭化成エレクトロニクスの「AK4497EQ」をLR独立で搭載した「XDA-30」

 また、PCのUSB出力をI2S、同軸、光デジタル出力にデジタル変換するDDC「XDD-I2S」も発売する。DACとのI2S接続が可能になり、USB接続時と比較しUSB由来のジッタを大幅に軽減できるという。接続ケーブルにはHDMIを使用。デジタル変換はPCM 192kHz、DSD 5.6MHzまでサポートする。

XDA-30

 デジタル入力はUSB、同軸、光デジタル、AES/EBU、I2Sを用意。出力はRCAアンバランス、XLRバランスを備え、ヘッドフォン出力も搭載する。

「XDA-30」の背面

 旭化成エレクトロニクスの新世代フラグシップ32bit DAC「AK4497EQ」をLR独立で採用。SN比は128dB(ステレオ)、全高調波歪は-116dBを実現。DSDでは2種類、PCMでは6種類のデジタルフィルタが選べる。

 XMOSの8コアインターフェイスチップを搭載、PCMは384kHz/32bitまで、DSDは11.2MHzまでサポートする。

 TCXO(温度補償型水晶発振器)を、44.1kHz系と48kHz系で個別に搭載するほか、OCXO(恒温槽付水晶発振器)も追加で搭載。このクロックを使用した非同期のNormalモードと、USBクロックをベースにクロックを自動再生成するAutoモードを選択できる。

 LR独立した、フルバランス回路を使ったClass A、2,400mW(32Ω)出力のヘッドフォンアンプも搭載。前面のXLR4端子からバランス駆動のヘッドフォンをドライブできる。

「XDA-30」の内部

 電源部には大型トロイダルトランスを2個使用した、LR独立で各50Wのリニア電源レギュレーター回路も採用。電源回路とデジタル回路を完全分離するなど、ノイズ対策も徹底している。外形寸法は330×260×65mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は6.5kg。

XDA-21

 USB DACとして機能するほか、同軸、BNC、光デジタル、AES/EBU、I2Sのデジタル入力も搭載。出力はRCAアンバランス、XLRバランスを備えている。

「XDA-21」

 ESSの32bit DAC「ES9028 Pro」をLRチャンネルで独立して搭載したデュアルDAC仕様のモデル。ESSのD/A変換方式「Hyperstream」と、ジッタ除去技術のTime Domain Jitter Eliminatorを使う事で、最大129dBのダイナミックレンジ、最大-120dBの全高調波歪率を実現した。

 USB DACのインターフェイス用のチップとしてXMOSの「XMOS U8」(8コア)を採用。PCMは384kHz/32bitまで、DSDは11.2MHzまでサポートする。特に、「LinuxリアルタイムOSの追従性においてチューニングを施した」という。光/同軸デジタル、ARS/EBU入力は192kHz/24bitまで対応。

「XDA-21」の背面

 TCXO(温度補償型水晶発振器)を、44.1kHz系と48kHz系で個別に搭載するほか、OCXO(恒温槽付水晶発振器)も追加で搭載。このクロックを使用した非同期のNormalモードと、USBクロックをベースにクロックを自動再生成するAutoモードを選択できる。

 電源部には大型トロイダルトランスを2個使用した、LR独立で各50Wのリニア電源レギュレーター回路も採用。電源、アナログ回路、デジタル回路、表示およびコントロール回路は完全に分離させ、ノイズ対策を徹底した。

 アナログ回路にはClass-Aのディスクリート回路を採用。個別のパーツの組み合わせにより作られたこの回路は、精密な設計や、回路に合わせたパラメータの調整が可能で、より高品位な回路を実現できたという。外形寸法は380×260×65mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は6.5kg。