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AudioQuestのヘッドフォンが進化、密閉型「NightOwl Carbon」、改良型「NightHawk Carbon」

 ディーアンドエムホールディングスは、AudioQuestのヘッドフォン「NightOwl Carbon」と「NightHawk Carbon」の2機種を発表した。「NightOwl Carbon」は2017年1月中旬、「NightHawk Carbon」は2月に発売予定で、価格はどちらもオープンプライス。店頭予想価格は95,000円前後。

AudioQuestの新ヘッドフォン。左が密閉型になった「NightOwl Carbon」と、セミオープンのまま進化した「NightHawk Carbon」

NightOwl Carbon

 どちらも、第1号ヘッドフォンNightHawkを改良したもの。NightHawkはセミオープン型だが、「NightOwl Carbon」は密閉型になっている。外部雑音を遮断し、音漏れを確実に防止するため、NightHawkに搭載していたサウンド拡散グリルの代わりに、スマート設計のダンピングシステムを採用。

密閉型になった「NightOwl Carbon」

 イヤーカップの中央円形部分の裏にあるベントは、各ドームの外周を通って隠れたエアフロー抵抗ポートへと繋がっており、圧力上昇を効率的に低減。ドライバ内で空気が自由に流れるようにして、誘発が起きた際にはリンギング、振動、共鳴のない平常の状態に直ぐに戻せるという。

 ほかにも、アコースティック、人間工学的、そして外見的な改良も実施。内部部品の許容誤差も厳密化し、空気漏れを除去。エアフローと歪みが改善したという。

 2種類のパッドを同梱しており、「プロテイン・レザー・ブースト・パッド」は密着性が向上し、遮断性もアップ。「高音域の明瞭さを改善」したという。「ウルトラ・スエード・パッド」は通気性を向上したことで、快適性がアップ。「低音の衝撃音が低減した」という。

 ケーブルは、デスクトップまわりやモバイル機器での利便性をアップさせるために、約1.3mへと短くした。柔軟性のある非ブレード・ジャケットを採用し、耐久性も改良。ねじれが無くなり、微小雑音も最小化されている。リモコンマイクも備えている。

 外観的には、複数回の工程を経る、カーボングレーメタリックの高光沢塗料を塗布。携帯性を高めるために、ヘッドフォンやアクセサリをシンプルに持ち歩けるよう、マイクロファイバー製ポーチも同梱する。

NightHawk Carbon

 NightHawk Carbonは、「オリジナルモデルをより精巧に、より円熟させた」というモデル。

セミオープンのまま進化した「NightHawk Carbon」

 基本的な部分は、従来のNightHawkやNightOwl Carbonと同じ。バイオセルロース製ピストン式振動板、ラバーサラウンド、適正なボイスコイル・フォーマーを導入。相互変調歪みを減らすSplit-Gapモニターも備えるほか、ハウジングはリキッドウッド素材で構成している。

 NightHawk Carbonは、こうした「先代モデルの並外れた低歪みや聴き疲れしないサウンドはそのままに、性能の向上、より良い快適性、2セットのイヤーパッド、マイク・スマートフォン用コントロール付きの耐久性強化ケーブル、外観と操作感の向上」などを行なったという。

両機種のスペック

 インピーダンスは25Ωで共通。感度は99dB/mW。ユニットの口径は50mm。磁気回路は1.2テスラのスプリット・ギャップ磁気回路。重量は346g。

 ケーブルの入力端子はステレオミニ。ヘッドフォン側は着脱可能で、2.5mmモノラル×2端子になっている。