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HDMI 2.1発表、8K/60Hzや4K/120Hz伝送対応。可変リフレッシュレート「Game Mode VRR」も
2017年1月5日 08:22
HDMI Forumは4日(米国時間)、HDMI Version 2.1規格の策定を発表し、2017年第2四半期前半にライセンスする。8K/60Hzや4K/120Hzなどのハイフレームレート対応が図られるほか、輝度や色深度、コントラストをシーン毎、フレーム毎に制御するDynamic HDRに対応する。
これまでのHDMI規格との互換性を持ちながら、よりハイフレームレートかつ高機能な映像/音声伝送に対応。新たに48Gbpsまでの伝送速度に対応(HDMI 2.0は最高18Gbps)し、48Gケーブルを用いることで、8K/60Hzや4K/120Hz信号の伝送が可能となり、スムーズかつ動きの表現を改善する。48Gケーブルのコネクタ形状はHDMI A/C/Dに対応する。
8K/60Hz信号を1本のケーブルで伝送できるほか、4K/120Hz対応によりアクションやスポーツ、ゲームの表現力向上が図れ、VRにも適しているという。
Dynamic HDR技術は、シーンやフレームごとに、最適な色深度やディテール、輝度、コントラスト情報などを動的に管理し、映像全体の画質表現力を高めるもの。10bit以上のBT.2020や12bit/14bit/16bitカラーもサポートする。オーディオ面では、オブジェクトベースオーディオなどをサポートするeARCを追加した。
加えて、ゲームなどの可変リフレッシュレートに対応する「ゲームモードVRR(Game Mode VRR)」に対応。可変リフレッシュレートでPC等から出力された信号とディスプレイの同期を取って表示。これにより、3Dグラフィックプロセッサは、固定された出力やフレームレートに拘束されることなく、レンダリングされる瞬間にビデオフレームを伝送して表示。ゲームにおける遅延の減少のほか、フレームのスタッターやスキップ、フリーズやティアリング(ちらつき)などを抑制できる。