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パイオニア、CATV機器事業をテクニカラーに譲渡。ブランドは継続

 パイオニアは31日、CATV関連機器事業を、TechnicolorS.A.の子会社「Technicolor Delivery Technologies」(以下テクニカラー)に譲渡することを決定した。CATV機器事業は、3月31日をめどに吸収分割によりパイオニアの100%子会社であるパイオニアケーブルネットワーク(PCN)に承継。同日付で、PCNの発行済株式の51%をテクニカラーに譲渡する予定。PCNはパイオニアの持分法適用関連会社となる。

パイオニアの4K対応STB「BD-V4700RL」

 CATV関連の開発・製造・販売事業の譲渡について、パイオニアは「最適な外部パートナーとともに事業・ブランドの拡大を目指すことを決定した」と説明。同社はカーエレクトロニクスに集中し、CATV事業の成長のために資金リソースや事業ビジョンを共有できるパートナーとして、テクニカラーへの株式譲渡を決めたという。

 PCNに対しては、今後もパイオニアの商標と商号を使用許諾予定。「CATV事業の成長と、パイオニアブランドの価値向上のため、Win-Winの協力体制を構築する」としている。

 テクニカラーの親会社であるTechnicolor S.A.は、メディアやエンターテインメントを手掛けるフランス企業。CATV関連事業を含む、コネクテッドホーム事業は、世界2位の事業規模を誇る。

 パイオニアCATV事業の2015年度実績は、売上高42億2,100万円。PCNは、パイオニアのCATV関連記事業に関する資産や債務、雇用契約、権利を承継。パイオニアは、本譲渡に伴い、特別損失10億円を見込む。