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Cirrus Logic、DSDやLDAC対応のスマホ/モバイル向けDAC「CS43130」

 シーラス・ロジック(Cirrus Logic)は、レコーディングスタジオレベルのオーディオ品質をモバイル向けで実現するという最新DAC「CS43130」を発表した。「MasterHIFI DAC」の愛称で展開し、ノンオーバーサンプリング(NOS)エミュレーションモードを特徴とする。

Cirrus Logic CS43130

 CS43130は、Cirrus Logicと'15年に買収したウォルフソン(Wolfson)のオーディオ技術を融合したという新DAC。モバイル向けに従来の4分の1となる23mWの消費電力で動作し、NOSフィルターによる自然で音調豊かなサウンドを提供するという。

 32bit/384kHzまでの再生やDSD128(5.6MHz)に対応。独自のDSDプロセッサは、アナログオーディオの出力レベルに合わせながら、DSDとPCMのオーディオストリームを切り替えるという。THD+Nは-108dB、ダイナミックレンジは130dB。

 スマートフォンやモバイルデバイスメーカーは、同チップを採用することで、ハイレゾ対応を実現可能。FLACやPONO、LDACなどもサポート。SpotifyやGoogle Play Music、Tidalなどのストリーミングサービスにも対応できる。

 512のシングルビットエレメントにより、信号から不要なノイズを取り除き、最高のフィルタレスポンスを実現。また、アナログバイパススイッチにより、Hi-Fi再生と音声通話モードを切り替えられ、音声通話時の省電力化も可能という。OEMメーカーはHi-Fiフィルタにより、独自のサウンド調整が可能。

 また、DACのみの機能に特化した、業務用オーディオ向けの「CS4399」も発表している。CS43130とCS43999は、42ボールWLCSパッケージ、または40ピンQFNパッケージで提供され、顧客向けにサンプル出荷を開始している。