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'16年映像ソフトは音楽ジャンルが4割に拡大、BD金額構成比は51%。GfK調査

 GfKジャパンは17日、2016年のセル映像ソフト販売動向を発表した。数量は前年比6%減の3,897万枚、金額も同3%減の1,801億円で、前年から縮小。一方でBDの金額構成比は51%となり、通年で過半に達した('15年は50%)。

映像ソフトジャンル別金額構成比(出典:GfKジャパン)

 DVD/BDを含む映像ソフト全体は前年を下回ったが、BDの拡大を受けて実売平均価格は4,620円と前年から3%上昇。販売チャネル別では最大のEコマースが57%。メディアストアは27%で、減少幅が一桁にとどまり、前年からわずかに構成比を拡大。家電量販店は6%だった。

 ジャンル別の金額構成比では、音楽が最大で40%と、前年から6ポイント上昇。'16年の販売数量上位10タイトルの内7作品を音楽が占めている。

 BD市場は数量が1,633万枚、金額が914億円。数量前年比は0.4%増で、金額前年比は1.1%減となった。セル映像ソフトに占めるBDの割合は金額ベースで51%。チャネル別ではEコマースが65%、次いでメディアストア21%、家電量販店8%。構成比は邦アニメが34%で最も高いが、前年38%から縮小。音楽ジャンルにおけるBDの構成比は5ポイント増の32%。邦アニメに比べ単価の低い音楽や洋画の構成比が拡大したことで、BDの実売平均価格は5,600円と前年から1%低下した。

 2017年のセル映像ソフト市場についてGfKジャパンは、「市場全体は漸減基調が継続する」と予測しつつ、「DVDからBDへのシフトが進展してBDソフト市場は数量・金額ともにプラス成長になると見込まれる。映像ソフト全体の実売平均価格も上昇が続く」とした。またUltra HD Blu-ray(UHD BD)については「ラインナップの拡充が予定されており、4K対応の新規格として市場の活性化に貢献する」と予想している。