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'16年上半期映像ソフトはアイドルなど音楽が拡大、洋画/邦アニメ縮小。GfK調査

 GfKジャパンは、2016年上半期におけるBlu-ray/DVDなどのセル映像ソフト販売動向を18日に発表した。数量は前年比1%減の2,007万枚、金額も同1%減の918億円となった。同社は「集計調査を開始した'06年以降、市場は漸減を続けているが、今期に関しては底打ち感も見られた」としている。

映像ソフトジャンル別金額構成比
(出典:GfKジャパン)

 ジャンル別の金額構成比が最も多い音楽は、前年通期の34%から41%へ拡大。特にアイドル系作品が拡大をけん引した。一方で、邦アニメや洋画は構成比が縮小している。

 上半期のBlu-rayソフト市場は、数量前年比5%増の805万枚。平均価格は前年を3%下回る5,600円。これは、比較的価格の高い邦アニメの構成比が減少し、価格の低い洋画の構成比が増加したことによるものだという。結果として、BDソフト市場の金額規模は、前年比2%増の450億円にとどまっている。

 セル映像ソフト市場全体に占めるBlu-rayソフトの金額構成比は、ほぼ半数。販売チャネル別金額構成比は、Eコマースが65%、メディアストアが20%、家電量販店が8%だった。

 BDのジャンル別金額構成比は、最も高い邦アニメが前年通期から3%ポイント縮小。一方で音楽や洋画が拡大した。「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」が好調だった洋画はBDへのシフトが進み、数量ベースでは8年ぶりに最大ジャンルとなった。ジャンル別のBDソフト比率(金額ベース)は、最も高いのが邦アニメで76%、次が洋画(67%)だった。音楽もBDソフト比率が高まり、今期は37%となっている。

 2016年下半期のセル映像ソフトは、「大きな浮揚要因が見込みづらい為、市場縮小が再び進む」と予測。BDソフト市場は拡大が続き、セルソフト全体に占める金額構成比が過半を突破するとしており、セル映像ソフト市場全体の平均価格も上昇すると見込んでいる。