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中で導体が“浮いて”空気絶縁。独inakustikのスピーカーケーブル、3mペア52万円
2017年2月20日 16:27
ユキムは、中空螺旋構造を採用した独inakustikのスピーカーケーブル「LS-2404 Air」を2月22日に発売する。価格は3mペアで52万円。端子はYラグ。特注でバナナプラグにも対応できる。
「完璧なインシュレーションの1つの理想型」という、「エアー・ヘリックス・ストラクチャー(Air Helix Structure)」技術を採用したスピーカーケーブル。同技術を使ったRCA/XLRタイプのリファレンスケーブル「NF-2404」が2015年8月に発売されており、「LS-2404 Air」は、そのスピーカーケーブルバージョンとなる。
ケーブル内の2つの導体を、ケーブルクリップを使って離して固定。このクリップを複数、数珠つなぎしていく事で、一定の間隔を保ったまま導体が螺旋状に配置されるスピーカーケーブルとなる。
2つの導体は中空に浮いたような状態で、一定の長さで末端から末端まで到達。空気絶縁を実現するという。
RCA/XLRケーブルと比べ、大きな信号を扱う「LS-2404 Air」では、専用のコンダクター「Cross Linked Super Speed Conductors」を開発。1本1本をラッカー・コーティングした高純度の導線を、中心に配置したPE(ポリエチレン)コアに対し十字にリンクするように編み込む構造で断面を拡大。インダクタンスの大幅な減少を実現したという。この「Cross Linked Super Speed Conductors」は8本内包されている。
導体は、「ハイ・スピード・シグナル・コンダクター(High Speed Signal Conductor)」を採用。一本一本に独自のラッカーコーティング処理を施した高純度の銅線で、通常の導体に比べて各銅線を流れる信号の到達速度の均一化を計り、「驚異的なレベルにまでインダクタンスを抑制する効果がある」という。
導体は「PE Network Jacket」でタイトに包み込み、Yラグにはロジウムコードを施している。ケーブルはドイツの自社内で、手作業で作られる。