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IK Multimedia、iPhone向け録音アプリ「iRig Recorder」にビデオ撮影機能追加

 IK Multimediaは、iPhone、iPad向けの録音アプリ「iRig Recorder」の新バージョン3.0をリリース。新たにビデオ撮影機能を追加したほか、プロ仕様の音声修正、エフェクト機能も強化されている。価格は960円だが、エフェクトの数が省かれ、機能に制限のある無料版「iRig Recorder FREE」も用意する。対応OSはiOS 8.1以降。

「iRig Recorder」をインストールしたiPhoneと、iKlip GripとiRig Mic Fieldを組み合わせた利用イメージ

 iPhone/iPadに標準で搭載されているビデオ撮影アプリは、録音レベルが調整できないため、音の小さな対象が聞き取り難い、大きな音がリミッターで強制的に圧縮されるといった問題があるという。また、収録中の音声をリアルタイムにモニターする機能は無い。

 「iRig Recorder 3」では、ビデオ撮影時の録音レベルの調整、リアルタイム・モニターが可能。「収録対象にあわせて最適なレベルを設定し、収録音声を確認するという、プロに求められる条件でのビデオ撮影が可能になる」という。横向き、縦向きどちらでの撮影にも対応。IK MultimediaのiKlip Grip、iKlip A/V、iKlip Xpandシリーズと併用して、様々な場面でプロ仕様のビデオ撮影が可能になるとしている。

iPadでも利用可能

 Inter-App Audio、Audiobusにも対応。AmpliTube、SampleTank、VocaLive、EZ VoiceなどIK MultimediaのiOSアプリだけでなく、GarageBandなどのInter-App Audio、Audiobus対応アプリから出力されるオーディオの録音も可能。iOSアプリで演奏している様子を撮影した「弾いてみた」動画も、1台のiPhone、iPad内で行なえる。

「iRig Recorder」

 有料版はカット、クロップなどの波形編集機能も搭載。オーディオ・トラックの素材を、直観的、視覚的に編集できるという。オーディオのフェード・イン/アウト調節も可能。有料版は8種類のエフェクトを用意し、アプリ内解禁で最大17種類までのエフェクトが利用可能。無料版は1種類のみとなる。

 無料版の音声書き出しは.m4aのみだが、有料版ではWAVの非圧縮で書き出しも可能。DAWや動画編集ソフトウェアでさらに編集するために、映像と音声を独立したファイルとして書き出すことも可能。

 ファイル共有機能も大幅に強化。これまでのWi-Fi、FTP、SoundCloud、iTunesファイル共有機能に加え、Dropbox、Google Drive、MicrosoftのOneDrive、iCloud Drive、AirDrop、iMovie、Message、Mail、Facebook、WhatsApp、LINEなど、Open In対応アプリでの共有をサポートしている。

iRig HD 2、AmpliTubeとiKlip Studioを併用し、楽器演奏を撮影・録音しているところ