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1台で360度全天球4K動画撮影に対応、KODAK「PIXPRO 4KVR360」
2017年2月23日 13:35
マスプロ電工は、米JK ImagingのKODAKブランド新製品として、1台で360度撮影できる4K対応アクションカメラ「KODAK PIXPRO 4KVR360」を4月28日に発売する。価格はオープンプライスで、直販サイトでの価格は59,500円。
前面と背面にレンズを備え、1台で垂直/水平方向の360度全天球動画や静止画が撮影可能なカメラ。2,068万画素の裏面照射型CMOSセンサーを2基備え、カメラ内で前後の映像を繋ぎ合わせることで1つの動画/静止画ファイルを作成できる。レンズの画角は前方が235度、後方が155度のため、つなぎ合わせのスティッチラインが目立ちにくくなっているという。
4K動画は30fpsまで対応。360度撮影は、4K(3,840×1,920ドット)の15p/24p対応で、1,920×620ドットの場合は30pまでサポート。フロントカメラのみの4K/3,840×2,160ドットでは30p対応となっている。
なお、'15年に発売した「PIXPRO SP360 4K」(直販59,500円)は、水平方向に360度撮影できるモデルとして製品化され、2台を専用マウントで組み合わせると垂直方向にも360度の全天球動画が撮影可能となっていた。
2基のレンズを使って360度撮影するVRモードや、画角155度のレンズを使って、自然な4K動画が撮れるFRONTモード、画角235度の超広角で撮影するGLOBALモードを用意。画角の異なるレンズを使っている理由は、人間の視野に合わせて前方をより広く撮影することで、2つの映像のつなぎ目が目立たないようにするため。レンズの明るさはいずれもF2.4。
スマートフォンをビューファインダーとして、画角を確認しながら撮影可能。専用のBluetoothリモコンも付属する。スマートフォンからSNSへのアップロードも可能。
パソコン用ソフトもPIXPRO 4KVR360用に新開発。従来は、YouTubeアップロード用の動画変換などを行なうソフトと、360度映像の合成ソフトが別だったが、新モデル用のソフトは1つに統合している。カメラの遠隔操作や、撮影した動画の編集などにも対応。
USB端子を備え、UVC(USB Video Class)機能もサポート。Skypeのビデオチャットなど、Webカメラとしても利用可能。マイクロHDMI端子で、テレビなどへの出力もできる。HDMIからのライブビュー出力は、VR/FRONT/GLOBALモードそれぞれに対応するが、4KのVRモード時は利用できない。新たに2.5mmマイク入力端子も備え、外部マイクからの音声入力も可能になった。
なお、マイクやUSBなどの端子に接続したまま撮影する場合に、端子のカバー部が360度の映像に映り込まないように、カバーは着脱可能となる予定。撮影時間などを表示するディスプレイは、新たにバックライト搭載となった。
記録メディアはmicroSD/SDHC/SDXCカード。外形寸法は55×55×66.9mm(レンズカバー含む)、重量は約156g(バッテリ/SDカード含む)。
防塵防滴や、-10度の耐低温、2m落下の耐衝撃の性能も備える。手持ち撮影用のグリップにもなるミニ三脚が付属。オプションで水中撮影用のハウジングなども用意する。
'16年度は12,000台販売へ。期間限定でバッテリプレゼントも
マスプロ電工の取締役 営業本部長 藤ヶ谷明夫氏は、同社が最初に360度カメラの「PXPRO SP360」を発売してからの2年間を振り返り、量販店7法人、1,000点において初年度8,000台、2年目に約1万台を販売したという。'15年11月に発売したPIXPRO SP360 4Kも、「4Kブームに後押しされて順調」としている。
新たな販売ルートとしては、家電量販店以外にも、スポーツ店などで販売され、購入者の男女比率も、女性が9%まで拡大した('05年調査では3%)ことを報告。店頭実演の強化などの施策も行ない、'16年度は約12,000台弱の販売を見込む。
発売に合わせた記念セールも実施。新モデルの4KVR360だけでなく、既存のSP360 4K、SP360、SP1も対象で、4月28日~5月31日の期間中に購入すると、特典として専用バッテリの予備がプレゼントされる。